書籍からの学び vol.3~サッカーで一番大事なことは?~

まず、サッカーで一番大事なことは、テクニックではないということが、一つの結論です。
もちろん、止めて・蹴るが基本なので、基礎練習は疎かにできませんが、テクニックはあくまでサッカーにおける手段ということは忘れないでおきたいところ。

①サッカーで大事なことは"賢さ"

それでは、何が大事かというと、一つは"賢さ"だと感じました。vol.1でも取り上げた村松尚登さんの2つの書籍より引用します。

【サッカーの基本は決してテクニックではなく"駆け引き"や"賢さ"だという価値観がスペインには存在します】
(テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人、村松尚登)

【"後出しジャンケン"によって相手との駆け引きに勝つ】
【ギリギリで判断を変えることのできる心のゆとりをもち、「体を思いどおりに動かせる」ことによっていくつもの選択肢をもつ選手を育てる】
(サッカー上達の科学、村松尚登)
※なお、こちらの本は、賢さよりも、体を思いどおりに動かすためのトレーニングがメインテーマで、インサイド・アウトサイドのリフティングなどのメニューも勉強になります

プロの試合を見ていても、目立ったフェイントを使わずにするすると相手を抜きながらゲームをコントロールする選手がいます。典型的なのはイニエスタでしょう。常に決定的なパスを出す素振りをしながら、相手の重心の逆をついて、スッとドリブルでかわす。と思えば、味方を使ってワンツーで崩し、ラストパスを送る。そういうインテリジェンスの高いプレーを身につけていくことは、将来活躍する選手になるためには必須だと思います。

②サッカーで大事なことは"強さ"

もう一つ大事なことを、僕なりの表現でまとめると"強さ"です。こちらも、2つほど引用しておきます。

【大切なのは、ゴールを狙い、ゴールを守ること。パス、走る、パス、走る・・・それだけではいい選手になれない】
(サッカー年代別トレーニングの教科書、中野吉之伴)

【華麗なサッカーをすると思われているスペインでさえ「サッカー=勝負=戦い」というポイントが最も重要視されている】
【僕たち日本人は、外国の選手と比べて子どもの頃からフィジカルコンタクトの少ない環境でプレーし続けています】
(テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人、村松尚登)

当たり前ですが、サッカーは1点でも多く取ったほうが勝ちです。どんなにテクニックで劣っても、1点多く取って試合を終えればいい。そのために戦うことがサッカーでは重要です。もちろんルールの中で相手もリスペクトしながらプレーすることは大事なので、ファールをしてはいけません。ルールの範囲で、しっかりとぶつかりながら、点にこだわる。そんな中で、体が小さければぶつからないプレーをする、そのためにポジショニングを工夫するというのは賢さを育てることになるでしょう。

個人的には、テクニックを駆使して、ポゼッションを高め、攻撃的なプレーで点を多く取るサッカーのほうが楽しくて好きですが、だからといって、テクニックだけに走ってはいけないんだと感じました。

練習から遠慮なくフィジカルコンタクトを高め、1点を取る・守ることを常に強く意識することを習慣づけていきたいと思います。

テクニックと賢さと強さが兼備わったら最強なんでしょうけど^^;

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