書籍からの学び vol.1

コロナショックによって、チームは活動自粛。せっかく時間があるので、ここ3ヶ月で読んだ本を振り返っています。いろいろ学びがあったのですが、今日はコーチのスタンスとして共感した考え方をまとめておきます。

1.子どもたちが考え、気づくことをサポートする

まず根本的に大事にしたいのは子どもたち自身に気づかせること。池上正さん(「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」など)や畑喜美夫さん(「子どもが自ら考えて行動する力を引き出す魔法のサッカーコーチング」など)が著書で仰っており、エグゼクティブ・コーチングにおける僕自身の考えとも共通しています。

2.サッカーを楽しむ

同じく池上正さんが仰っているのは【サッカーを楽しむ心を育てる】ということ。時々、過剰なダメ出しをして怒鳴るコーチも見かけますが、僕はその姿勢に常々疑問を感じていました。それで子どもたちはサッカーが好きになるんだろうか?楽しめるんだろうか?と。一方で、楽しさを追求していたら上手になれないのだろか?という問いに自信を持ってNoとは言えない部分もありました。
この点、池上さんは著書で【子どもが楽しくて、喜んでサッカーをしている方が体力がつき、頭も使い、サッカーもうまくなる】と仰っています。やっぱりそうですよね!僕も、自信を持って楽しむことを追求していきます。

ちなみに、具体的な練習メニューについても、池上さんの本(「池上正の子どもが伸びるサッカーの練習」など)は大いに参考になります。

3.サッカーはサッカーをすることでうまくなる

村松尚登さん(「テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人」など)が書かれているスペイン流の考え方ですが、基礎練習主体で育った僕自身にはこれまでなかった考えで、大きな学びがありました。専門的には、「サッカーの本質はカオスであり、かつフラクタルである」という戦術的ピリオダイゼーション理論というのが基になっていて、その部分はまた別途まとめようと思いますが、要するに【どんな練習であれ試合に近い状況、リアルな状況を作り出すことが大事】ということです。
池上さんも「常に実戦を意識する」と書かれていましたし、畑さんも「練習メニューでは、リアリティのある「味方」「相手」「スペース」「ボール」「ゴール」の5つの要素を大切にしている。駆け引きする場面を多く生み出し、質の高いトレーニングができる」と書かれていましたが、本質的に大事なこと、かつ従来の練習に欠けていたことなんでしょう。
サッカーにおいてやはり基礎技術は大事ですが、基礎練習もをやるにしても、リアルな試合に近い状況を作り出すことに頭を使ってみたいと思います。

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