書籍からの学び vol.2 ~トライアングルを身につける~

「モダンサッカーの教科書(レナート・バルディ)」は、ジュニアサッカーのための本ではなく、ペップ・グアルディオラの考え方をベースに最先端の戦術トレンドについて書かれた本ですが、単純に面白いと同時に、サッカーについて改めて勉強になりました。もちろん、ポジショナルプレーを目指すかどうかにもよるのですが、僕自身は自分たちでボールを保持し攻撃を仕掛けるスタイルを取らせてあげたいと思っているので、ペップの考え方はとても参考になりますし、共感できます。なぜなら、その方がやっていて楽しいと思うので。

そのグアルディオラは位置的優位性を作り出すために、【トライアングル(三角形)とロンボ(ひし形)】を基本としています。
※優位性は数的優位性、位置的優位性(相手守備ラインの背後や逆サイドのオープンスペースなど守備を困難に陥れられる位置に人を配する)、質的優位性(1対1で抜き去る)の3つと整理されています

そして、その際の重要なコンセプトの一つはダイアゴナルにボールを動かすこと。同じライン上の縦パスだと受け手はゴールを背負ってボールを受けることになる。しかし斜め方向のパスであれば、体を開き前方への視野を確保した状態で受けてファーストタッチで前を向くことができる。だからこそ、パスは縦よりも斜め前へ出すことを原則とする。

基本的なことかもしれません。でも基本的なことこそ大事で、それを早めに身につけてほしいと思います。

そのようなプレーを身につけるために、「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法(池上正)」で推奨されているのが、4対4のミニゲームです。本書においてもサッカーにおけるトライアングルの重要性が随所に書かれていて、3対3だとトライアングルは1つしかできない、4対4であれば4通りのトライアングルができる、ただし小学生年代ではこれくらいで止めるべきだと書かれています。また、少人数のゲームであれば、ボールに多く触れることができ、シュートの機会も増え、ストライカーが育つというのも素晴らしい視点だと感じました。
今後の練習で多めに取り入れていきたいと思います。

(追記)
「サッカー新しい攻撃の教科書(坪井健太郎)」でも、パスは斜め方向に出すことの重要性が書かれていました。
その理由は、その方が多くのパスコースができやすいこと。そして、ボールを失った時のリスクを抑えることができること。同じ高さで受けようとして、平行なパスをカットされると2人が同時に置いていかれる。斜めであれば1人はついていける。
勉強になりますね。

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