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ゴジラ-1.0

※ネタバレ少し含むかもしれません

ゴジラってこんなに恐いんかと思ってしまう作品。感想を一言でいえば、山﨑貴監督の世界観とゴジラみたいな未知の脅威ってすこぶる相性いいのかもしれない。それに尽きる。

時代は大正。大日本帝国陸軍の時代です。この点、always三丁目の夕日とかで知識とノウハウがたくさん蓄えられているんでしょうね。とくにこの時代に詳しいわけではないですが、なんの違和感もありませんでした。そんでそこにいわゆるSFに近しいゴジラが出現するわけですが、溶け込み方というか「嗚呼、現実に現れたらこんな感じなんだろうな」と思わせてくれる描写がすごい。

映画が進むにつれて、山崎貴監督って変態(エロいという意味でなく笑)なんだなと思わされます。簡単に言ってしまえばこれでもかというくらい絶望の連続なんですね。そもそも、戦時中だしその上ゴジラが人間側じゃないし。え、こんなん令和の東京に出没しても対策立てられませんやんの連続なんですね。それでいて映画として話が構築されていく。たまに見るここ手を抜いたやろ感が全くない。

作中のキーワードは間違いなく「特攻」だと思うんだけども、作中の時代背景からして特攻崇拝はいたしかたないのだと思います。はい。物語後半で蔵之介さんが「俺らは戦争から生き残っちまったからな」と言うシーンがあるんですが、現代しか生きてない私からしたら「いやいや生きてて最高やん」と思ったのですが、振り返って考えてみると時代背景を含んだ深いシーンだったのかもしれません。

戦時中から戦後にかけての日本とゴジラがこんなにマッチするとは思わなんだでした。おすすめです。

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