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イギリスのメシは旨いか不味いか

本記事ではイギリス在住3ヶ月のえぬいちの視点からみた、イギリスのごはんについて考えてみます。

きっと生活に慣れるとともに私の考えも変化すると思いますので、あくまでもイギリスに来て間もない1人の博士課程のお話ですのあしからず。

あれ、普通に美味しい?

イギリス料理が美味しくないとういのは日本ではそこそこ有名な話だと思います。私も渡航前はいろんな方に、「イギリスの料理は美味しくないから気をつけて」とアドバイスをいただきました。でも、誰もどうやって気をつければいいかは教えてくれませんでしたね。

ただ、マズイんだろうなぁと思っていたのはむしろ正解で、こっちに着いてみれば普通に生活できるくらいの味に感じます。むろん、味覚の完成なんてのは人にもよりますが。

さて、イギリスは日本とは全く段違いの多民族国家ですので、その料理も多様性に富んでいます。特に、インド系や中国系といった人口の多い国の料理はスーパーの惣菜としても売られています。そして、これらは日本人からすると普通に美味しいと感じると思います。

では、イギリス由来の料理はどうでしょう。例えば挽き肉の上にマッシュドポテトがのったパイ(といってもパイ生地要素はゼロ)なんかは普通に美味しいですよ。日本では悪名高いうなぎのゼリー寄せなんて少なくとも私の行くスーパーでは気配を感じませんし、多分皆さんの想像は超えるくらいには美味しいです。

ただ、やはり日本人からすると不満があるのも事実です。ここでは、調理前と調理後に分けて私の不満を皆さんにぶつけます。くらえっ。

そもそも素材がダメなんじゃ?

気候も文化も違うので、調理の素材に違和感を覚えるのも、これまた然りです。原因について 

品種 / 育成法 / 加工法

といった具合に、販売までのプロセスに分けて考えても、そりゃ国によって違うよな、と思っていただけるのではないでしょうか。

いろんな例えを挙げたらきりがないので、ここではお肉についてだけ触れます。そのお肉ですが、牛肉と豚肉が臭います。香りとしては、植物のような、ワイルドなものです。日本で手に入るが外国産の赤身肉もワイルドな味と表現されることもありますが、それを上回るもの。イギリスの牛には申し訳ないですが、お肉の中に牧場の香りを感じます。

これは、餌のせいだとか、品種が違うとか、まあいろんな要因があるかと思いますが、私の食生活では一番の苦労を強いられています。私の場合、シンプルに焼くだけで食べることは半ば諦めかけています。イギリスのお肉を美味しく食べようプロジェクトが現在進行中でございます。

牛肉の中では、フィレ肉が高いだけあってマシなように感じますが、牛脂がいけないんですかね?

一方、鶏肉は匂いが気になりません。ちなみに豆知識ですが、イギリス人はもも肉より胸肉を好みます。こういう違いも面白いですね。

旨味の欠落

調理のプロセスについて、イギリスと日本はもとより、世界と日本で全く異なるのは当然のことでしょう。

中でもイギリスに圧倒的に足りていないのが「旨味」です。日本人にとっての出汁です。これは、ネット上でも色んな方が触れているので調べてみると様々な意見を知ることができそうです。

フランスではブイヨン、中国では鶏ガラ、みたいに工夫のもと生まれた旨味を凝縮した調理のベースになるものがイギリスにはありません。

そのせいでもあって、イギリス国内の日本料理もどきなんかは最悪の味です。海外メーカーのカップラーメンなんかは水炊きよりも味が薄い。なんせ、水炊きはあくまでも出汁使ってますからね笑。ちなみに、日清が製造してるカップ麺は日本の味です。

まとめ

イギリスの料理を「マズイもの」として、一括にするのは失礼極まりないと思いますが、日本人としては、肉の臭みを除いてくれれば取り敢えずは文句は言いません。高望みをするなら、イギリス版の出汁を考案してほしい、そんなところです。

渡航予定の方で、イギリスで日本食を食べたくなりそうなら、だしの素、醤油、みりんをスーツケースに詰め込むと幸せになれます。いずれも入手可能ですが、価格は安くても2倍は超えますよ。みりんは酒類なので関税等の規制に関しては最新情報を忘れずにチェックしてください。

私は、強がって詰め込みませんでした。あら残念。それではまた今度。

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