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今日が明日に繋がる奇跡【ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」最終話】

余韻というにはあまりにも深い感情が残るアンメット。
最終回は近年稀に見る良作すぎて録画がなかなか消せないでいる。
観ました?アンメット。観てました?

もうちょっと本業に絡めたnote書くとか一回置いといて(職務放棄)とてつもなく良いドラマを観たことについて書き残しておきたい一心です今。

まさかの、グミの伏線回収が最終回にあるなんて思わないもの。
咀嚼という反復を繰り返すと幸せホルモンのセロトニンが分泌されるから、幸せになるんですよって、あれミヤビ先生が三瓶先生に言った言葉だったなんて。セリフ覚えちゃってる自分が気持ち悪いけど。
いかにもアメリカのお菓子っていう色とフォルムがどぎついグミを初登場からもぐもぐ食べてた三瓶先生にそんなドラマがあると思わないもの。
最初から三瓶先生はずっとミヤビ先生からもらった言葉とか気持ちを大事に持っていて、それが強い感情となって相手の心に残ってるかもしれない可能性に賭けて、毎朝「同じ病院で働く三瓶です」って自己紹介してたのかと思うともう涙腺が決壊する。

わかりやすいラブシーンがあるわけじゃないし、何ならキスシーンすら1つもなかったけど、二人がどうやって心を通わせたのか、なぜ婚約者だったのか、エピソードが1つ1つ明らかになるたびに、記憶と感情が持つ、強さや脆さや儚さや尊さを感じて毎回毎回泣いてしまった。

泣かせにきてる演出とかじゃなくて、とにかく全員、演技が上手すぎる。
三瓶先生の寝顔を忘れないために泣きながらスケッチしてるミヤビ先生の今にも消えちゃいそうな儚さは凄かった。あんなの人間が醸し出せる雰囲気じゃないもの。それで書き上がった絵の画力ね。まさかの画伯だったから。
もうこっちもそれ観たらふふって笑いながらも涙が止まらないわけです。
あまりにもリアルすぎて。

生きていくことは良いことばかりじゃなくて、忘れたい出来事だって起こるわけで。それでも、思い出せる過去があること、昨日のことを覚えていること、いま生きている今日が明日に繋がることは、奇跡のように尊いことなんだと、このドラマを観て心からそう感じた。

強い感情は心に残るということ。
前頭前野は大切な人のことを自分のことのように感じてしまうこと。
反復を繰り返すと幸せホルモンが分泌されること。

なんかこの先、ちょっとしんどいことがあったら、このことをきっと思い出す自分がいるんだろうな、と感じている。

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