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失敗の科学

マシュー・サイド著

人は失敗を隠すが、他人が失敗すれば責め立てる。
人はそもそも失敗から学ぶシステムが備わっていない。

自尊心を保つために失敗を拒み、忘れていく。

医療業界はその傾向が強く現れる。
失敗の事実を隠し、自身の選択を正しいと信じ、失敗から学ばない。

アメリカでは医療過誤の件数は減っていない。
ドラマで見るような社会的な上下関係は顕在で、いざという時に冷静にアドバイスを聞き入れられない。

頭が良く、能力の高い人ほど失敗したときに失うものは大きい。そんな人ほど失敗を正当化する能力も高い。物事の後付けや、目に見えているものを特定のパターンに当てはめていき、自己完結、自己満足に浸る。

失敗は成長することに欠かせないものである。

失敗してもいい、ではなく失敗は欠かせない。

表面化された数字ばかりに目を取られるのではなく、物事をあらゆる角度から見なければならない。

成功は氷山の一角であり、その下には山のように失敗が積まれている。

しなければならないのは話し合いではなく、検証である。

「バイアス」と「成長マインドセット」についてもこの本では詳しく述べていた。

信じたいものを疑って、見たくないものを見て、聞きたくないことを聞く。

それが失敗から学ぶってことだと思った。

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