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食品添加物大国???ニッポン

●食品添加物大国?、ニッポン
 
農薬とならんで、嫌われ者にしばしば位置づけられるのが
食品添加物。
 
私は農薬については30年以上も農薬会社に勤めていたので、
農薬デマについては、気付くこともあり、
他の記事もいくつか書いてますが、
食品添加物については素人です。
 
でも、食品添加物嫌いな人たちの、
言説がたびたび、オカシイなと思うので、
今日は書いてみます。
 
 
◆日本の食品添加物は1500種類もある。
他の国は少ないのに、ケシカランという話。
 
たくさん認可されているだけで、すべてが、
たくさん基準以上に使われているとは思えないので、
種類数が多いほどケシカランという論理展開は
オカシイと思うのです。
 
一説では、他の国は食品添加物の基準が違うので、
認可された品目数の多少を比べてもしょうがないともいう。
 
私が勤めていた農薬会社でも、
農水省の認可を受けた農薬はあっても、
ぜんぜん売れてない農薬がいくつもあり、
いわばペーパードライバーのようなもので、
そんな人やものは、事故や環境汚染を引き起こしようが
ありません。
 
これと同じで、認可された食品添加物のすべてが、
ものすごくたくさん売れているわけではないと思うので、
認可数が多いからケシカランということにはなりません。
 
なので、種類数が多いのは豊かな食生活のための
選択肢が多いということで、
むしろ喜ばしいことです。
 
◆1日10グラムの添加物が蓄積する?

ある添加物嫌いのfacebookグループで概ね以下の主旨の
投稿があり、オカシイなと思いました。
 
「食品添加物は、毎日10g、年間で約4キログラム食べており、
どんどん蓄積されて、よろしくないことだ。」
 
1年で添加物だけで4キロ体重が増えるとすると、
10年で40キロ、20年で80キロが
添加物だけの重さで体重を占めることになります。
 
質量保存の法則といいます。
 
毎日、およそ1キログラムの食べ物ののなかで、
10グラムはわかった。
でも、食品添加物「だけ」が、一切排出されず、
体内に蓄積するというのもオカシナことです。
 
農薬も同じです。
なぜ、食品添加物と農薬「だけ」が蓄積すると思うのでしょう?

過去には蓄積する農薬もあったので、
そのような化合物は農薬になれないように、
いまはなっています。
食品添加物も同じです。
 
ネオニコチノイド系農薬がおしっこから検出されたとか、
グリホサートが髪の毛から検出されたとか、
騒いでいる人たちがいうとおり、
体の外に排出されているのです。 
 
確かに気持ち悪い、と感じるその感覚もわかりますが、
事実は、そんなに蓄積はしていない、
ということだと思いますが、
いかがでしょう?

◆重曹とクエン酸だけは大好き
 
食品添加物は大嫌いなハズなのに、
重曹とクエン酸だけは大好きな人がいっぱいいるようで、
重曹もクエン酸も食品添加物なのに、
毎日飲んでますとか、えらく人気の化合物なのです。
 
さらに、重曹は農薬の成分にもなっております。
特定農薬という制度ができる前から、
野菜の殺菌剤として商品化されています。
商品名ハーモメイト水溶剤。
 
 
◆食品添加物1500種類もあってケシカラン
◆毎日10グラム食べて蓄積する
◆重曹もクエン酸大好き
この3つの事柄を同じ人物が表明しているかどうかまでは、
追っかけてはいませんが、
いずれもオカシナ主張です。

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