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秋田市の水道水から農薬が出てきた件について

秋田市水道水、 高濃度農薬検出 EUの8倍、こんな文字列が、
ニュースのタイトルになってます。
確かに、水道から農薬出たら、気持ち悪い!
それはわかる。

最も高い値がネオニコチノイド系農薬のジノテフランで、
水1リットル中12ngです。
これが高濃度か?
 
ng(ナノグラム)というのは、
mgの1000分の1であるμg(マイクログラム)では、
まだ足りず、μgのさらに1000分の1,です。
 
1mg=0.001g
1μg=0.001mg
1ng=0.001μg= 0.000001mg

1ng=0.000000001g 10億分の1グラム

水1リットル1000グラムのなかに、
0.000000012gのジノテフランが入ってました、
ということです。

0.000000012g
0.000012mg
0.012μg
12ng

みんな同じなんだけど、小数点以下の数字では迫力ないので、
どーしても数字を大きく見せたくて、
ナノグラムngという単位を持ちだしてきた感じですね。

ジノテフランのADI、毎日一生食べ続けても問題ない量が
体重1キログラムあたり0.22mgなので、
体重50キロの人なら11mgとなる。
 
そんな数字、オレは知らん!
とにかくゼロでなきゃ、ダメだ、と思いたい気持ちも、
わかる。
でも世の中、すべて確率なのです。
耐震設計の家も、
事故が起きないクルマやヒコーキなど、
ゼロではないなかで生活してます。

ジノテフランが水1リットル中12ng=0.000012mg入っている、
この水を何杯飲んだら、11mgになるか?
 
11÷0.000012=916,666倍、リットル

916,666÷200=4583

200リットルのドラム缶、4583本、毎日飲んでも大丈夫となる。

もちろん、野菜やコメからの摂取もあるとして、
半分としても、2000本以上飲んでも大丈夫となる。

EUの基準の8倍とかいうので、
4583÷8=573本となり、
いずれにしても、とんでもない量なので、
事実上、「同じ」です。

EU基準だと厳しくて573本まで、
日本の基準はゆるいから4583本まで飲める、
「どっちも同じ」といってもいいレベル、だと思う。
これドラム缶の本数ですから。1日で、の量です。
 
 
これが、EU基準ならコップ1杯200MLだけで、
日本はドラム缶1杯200Lというくらいの差なら、
EU並に厳しくしてほしいと思う気持ちもわかるが、
どちらもドラム缶で500本とか4000本とか、であれば、
実質的に同じといっていい。
 
一方で、
水道法では、雑菌の繁殖を防ぐため、
水1リットルには塩素を0.1mg以上、入れるように決まってます。
 
塩素は    0.1mg以上 =100,000ng以上
ジノテフラン 0.000012mg = 12ng
 
塩素は、医薬用外劇物、でもありますが、
ある量以下なら、よし、とされてます。
 
いや、入れなければならない、です。
 
 
もっと身近な例で考えてみましょう。
  
ビール500mlなら、厚生労働省も毎日飲んでいいと言ってます。
500÷916,666=0.0005ml
が、水1リットルのなかに入っているとき、
を想像してみてください。
こんな水なら、1リットルくらい飲んでも、
飲酒運転になるでしょうか?
 
※呼気中アルコール濃度が0.15mg/L以上のとき酒気帯び運転となる。
 
今回は農薬17種について、調べをしてますが、
それ以外の農薬や異物もng単位なら、
いろいろ出てくるかもしれません。
知らないだけです。
 
 
環境団体は、EU並に厳しく、とか、ネオニコチノイド農薬使うな、
とか、活性炭をとおして、限りなくゼロにとか
いいますが、そこに税金投入することなのか、
と私は思っています。
 
こういうとき、県や市の専門家は、
基準値内だから問題ない、とか、
直ちに影響の出る数値ではないとか、
木で鼻を括ったような決まり文句をいうのが常ですが、
もう少し素人にもわかるような
説明の仕方があると思いますね。
 
あなたは、どう感じましたか?
 
やっぱりゼロ希望!
なのか、
このくらいはよしとしよう・・・
なのか
 

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