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【 農薬でなければ安全安心???】

私は、農薬会社に勤めてました。 
 
茨城県千葉県を担当してたころです。
茨城県ひたちなか市から海岸沿いに、
千葉県までサツマイモの大産地があります。
 
(元)わが社の除草剤は、
サツマイモにも使えますが、
ぜんぜん売れてません。
 
なんでかな?

種苗店など農薬販売している小売店が、
茨城県千葉県ではたくさんあります。
 
それで、メーカーとして、
小売店を回ってみると、
 
海外からきた化学物質が
小売店の店先に並んでました。
 
その化学物質をサツマイモの畝間に散布すると、
畝間に生える雑草が退治できます。
 
 
正規の登録とったわが社の除草剤より安いので、
使われてました。
医薬用外毒物指定の化学物質です。
 
 
農業用でないので、倍数も時期も作物も規定がありません。
 
雑草に散布するので、サツマイモそのものには
散布しません。
 
 
それでも、正規の登録品は、
サツマイモ畑で使うためには、
ちゃんとサツマイモ畑での効果や安全性を
調べて商品化します。
 
 
正規品も医薬用外毒物でしたから、(毒物でなくても)
サツマイモ畑では、収穫前何日、畝間で、どの量でと
決まっています。


これは大豆畑ですが、大豆の畝間にも雑草生えます。↓↓↓

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農薬でないもので草を枯らす、病害虫の防除に使うのは、
今はダメですが、
当時の、農薬取締法では、野放しでした。
 
 
だって、農薬じゃないんだから。
 
 
農薬じゃないんだから、無農薬栽培ですと、
いうこともできたかもしれません。
 
われわれが、保健所や県庁などに実情を
報告して、ほとんどが正規の農薬に変わったようです。
 
 
これほど酷い例は減ったと思いますが、
いまでも似たようなケースはあると
推測します。
 
 
だから、無農薬と表示している時は、
かわりに何をつかって、
草退治や病害虫退治してるのか、
気にしてみてくださいね。
 
 
それと、「無農薬」表示は、農水省は禁止しています。
「農薬不使用」ならOKだそうです。
 
 
この話は業務上知りえた秘密かと思って、
いままで黙っていましたが、
当時の関係者ならみんな知ってることだし、
もう20年以上も経つので、
発信してみます。


サツマイモ畑、ここでは、草取りは手刈りのようです。↓↓↓

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