天然ガスの時代が始まる。
天然ガス、始まる。
高橋洋一先生が、「経産省が推進する政策はほぼ当たらないので、その逆が正しい」と語っておられる。
皮肉とか冷笑を一切抜きで、これは真実である。
経産省のネタを報じ続けた日○は、予想が悉く外れていて、他人事ながらさすがに心配になる。環境省に至っては、ミニ経産省と揶揄される始末。そんな政策が当たるなら、役所なんぞ辞めて起業すれば良いものだが、そういう方は皆無であったと述懐されている。
さて、2時間ほど前、以下に添付する記事が出た。いや、見出しだけ見て真面目に読んでいないのだが。
ロシアによるウクライナ侵攻があって、ドイツの首脳は即座に中東に飛んだと言われている。
ロシアはヨーロッパに天然ガスを送るパイプラインのバルブを閉ざせばヨーロッパの息の根を止められる事を熟知している。
プーチンが本気出したら即座に詰むのがヨーロッパだ。
また、シリコンバレー銀行の破綻やクレディスイス破綻で明らかになったのは、世界の環境投資、ESG投資や、環境政策が極めて脆弱な基盤の上にある事であった。
米国は、あらゆる優遇措置の結果、天然ガスの輸出国となり、中東へのエネルギー依存から独立した。
中東に目を転じれば、カタールのノースフィールドの開発に進展があり、エネルギーの権威、ダニエルヤーギン氏も論文のなかでその重要性を強調し、"
"The Quest: Energy, Security, and the remaking of the modern world"という本のレビューの中で、ある評者は「North Field is worth noting.」と明記している(末尾に参考文献添付)。
さらにGX(日本政府の環境政策)へのパブコメを見ても、多くの人が強い疑問を呈していることも分かる。
そこまで、ヒントが盛り沢山ある中で、天然ガスを廃止という逆張りときた。
天然ガス(や石油)は、将棋で言えば、飛車と角である。
石炭とて、かつての勢いがなくとも、これまた将棋で言えば、金や銀に相当する価値や機能はある。
石炭の2-3年前フェイズアウトの話があったが、本当になんの代替案も出せず混乱のみを招いている。
国会答弁を観ていると感じるのだが、西村経産大臣って失言は少ないのだが、何を考えているか分からない。岸田さんより分からない。
<参考>
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/2325548X.2014.901861
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