「成長戦略」の罠(高橋洋一、祥伝社)

Enthalpy

日本経済を語る上で避けて通れない問題がある。

成長戦略は無いという事実。

これは極めて重要。

いきなり何だと言われるかも知れないが、書く。

アベノミクス三本の矢は、基本的に、

金融政策、財政政策、成長戦略

の三つであると言われている。

金融緩和は日銀の下、進行中。
財政政策は財務省の下、不発ながら進行中だと思う。

問題は、三本目の矢の「成長戦略」である。
ここが、長年空白なのである。

高橋洋一先生に言わせればこれは政府では立案し得ない、と。

その論理が本書で述べられている。

確かに最近の政府の取ってつけたような、やれリスキリングだ、やれDXだ、やれカーボンニュートラルだの。

しかもそれで結果として経済効果が見込めるならまだしも、むしろ縮小する方向になってないだろうか。

カーボンニュートラルやネットゼロも、受けないのだから、そろそろいい加減、引き際だと思う。

そもそも有権者が支持しないような、票にもならない政策を推進するメリットこそがゼロ。

環境負荷の微々たる減少と引き換えに日本経済は縮小する方向に向かうであろうし、炭素税という検討の俎上にすら上らぬ愚策が、ゾンビのように浮かび上がってくる様子など、もはやホラーだ。

いや、それがまだ確たる知識に基づいていればまだ話は分かる。それも期待はできない。

繰り返すが、票にならないし、費用対効果が見込むめなければ、むしろ、政策としては、あらゆる意味でネガティヴに作用するだろう。

事業を単発的にやるのは、あるだろう。私は利用していないが、GO TO事業などの景気浮揚事業はまだ可能性として検討しても良い。

しかし、成長戦略を描く、とか、制度設計を見直すというのは別だ。

私から見れば「成長戦略沼にハマってる」としか思わない。それらしいアイデアは出てくるが、とても検討に値しない。

これも理由はシンプルで、政府が成長戦略を描いたり、立案するのは、そもそも無理なのだ。

と、この辺の話が「成長戦略の罠」(失われた20年はさらに続く)」で縷々、述べられている。

これは私の悲観論では無く、現実である。

かなり早い段階で、第三の矢は、何やら雲行きが、怪しいぞと指摘した高橋洋一先生。

それを進言しておいてほしかった。

今日は「成長戦略は無い」と言うことをお伝えした。

経済については、少し政治思想を絡めながら考察を深めて、見通しを良くする予定。










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