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「関わる人全てが幸せに働ける事業を作りたい」 小竹花絵さん|ミヤラジ起業塾#4

今回は、10月に放送したミヤラジ起業塾のアーカイブをお届けいたします!10月には、起業に興味を持っていただく期間として、栃木県にゆかりのある起業家の方をゲストに対談をしました。

▼これまでのゲストトーク記事はこちらよりご覧いただけます

noteでは、アーカイブ音声と一緒にダイジェスト版を公開していきます!

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第4回のゲストは、パナプラス株式会社 小竹花絵さん
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パナプラス株式会社さんは、家庭園芸向けの野菜の苗を生産する事業を母体に、全国のホームセンターに野菜専門で苗を作られています。


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小竹:
ホームセンターに、家庭園芸向けの野菜の苗を年間で約200種類を、北は北海道、南は沖縄まで100万ポット近く展開させていただいています。

春のメインの野菜は、茄子胡瓜トマトはもちろんですし、ゴーヤ・オクラ・変わった野菜も扱っていて、「キワーノ」という南アフリカ原産の野菜のようなフルーツのような食べ物です。南米原産のメロン風味のフルーツのような野菜も扱っています。

稲川:
野菜を美味しく届けているわけですが、どうして農業の道に進もうと思ったのですか?

小竹:

もともとは、農業に興味がなかったんです。でも、学生時代に必修科目で野菜を育てる授業がありました。必修なので、受けないと卒業できない分最初は嫌々受けていました(笑)日焼けも虫も嫌いで。そもそも、東京出身の私は野菜をスーパーでしかみたことがなかったんですよね。


だから自分たちで作った野菜をみたら、びっくりしてしまって。トマトは割れているし、ナスは傷がついているし、キュウリは曲がっているし。「なんじゃこりゃ!美味しくなさそうだな」と思ってました。

半年間続けていると、自分たちの作った野菜を料理して実際に食べる日がありました。本当に美味しいのかなと思って、周りの友達をみたら、「美味しいね!この野菜甘いね〜」って食べているのを見て。自分も一口食べてみたら、それが本当に美味しくて。野菜の味に感動した瞬間でした。

その日に、「農業をやる」と決意しました。

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常川:
小竹さんの作るトマトは誰かにシェアしたくなるんですよね。一度は他の人に食べて欲しいと思うトマトです。

小竹:
創業してもう10年経ちますが、4年目にミニトマトとの出会いがありました。当時は、家庭園芸向けのいろんな品種を試験していたのですが、私たちがお店で販売させていただく商品は、自分たちが作っていて感動したものをバイヤーさんにオススメしています。

その試験をしていて、なんと人生の中で一番感動した野菜が身近にあるミニトマトだったんですよ!

ミニトマトといっても、何千種類と種類があって。そんな中、個人の方が作っているミニトマトに出会いました。一口食べたら美味しすぎて鳥肌が立ってしまって、1週間も寝不足になるくらいの大きな感動です。

こんなに美味しいものを世の中に多くの人に知ってもらえないのは残念だなと思って、「ならば、私たちが作ろう」と。

野菜の苗を作りつつ、こんなに美味しい実がなるのをお客さんにも体験してもらいたい。そう思って、苗の販売の時期に合わせて試食会を開催しました。苗はさることながら、トマトを一口食べただけで「美味しい!」「このトマトどこで買えるの?」と、お客さんにすごく喜んでいただけて。


それまでは、年間100万ポットの苗を送り出しても、お客さんから直接「おたくの苗良かったね!」って言われることってないんですよ。それが当たり前だと疑問はなかったのですが、たった一つのトマトで、目の前にいるお客さんの表情がパッと変わって、すごく嬉しくなる感動の体験となりました。


2〜3年続けているうちに、こんなに喜ばれるトマトを自分たちが作らないで誰がやるんだと使命感に駆られて。2019年にようやくお客さんに自信を持ってお届けできるトマトの販売を開始しました。研究には6年かかりました。

「こくパリットマト」と言います。こくがあってパリっとします。甘みももちろんあるんですけど、程よい酸味もあって。甘みと酸味のバランスが非常に取れているトマトです。さらに、甘いだけじゃなくてグルタミン酸などの旨み成分の含有量も通常のトマトと比べると、3倍くらい入っています。


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稲川:
「感動」が一つ起業の体験になるんだと、今日の発見でした。でも、会社を立ち上げようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

小竹:
実は、ずっとフライトアテンダントになりたいと思っていたので、全く畑が違ったんですよね。改めて農業の勉強をしなきゃと思って、とりあえず園芸の専門学校に2年間通って、園芸の基礎を学びました。

やっているうちに「農業の基本は生産だ!」と気づいて。暑いのが苦手な私はどこに就職しようか悩んでいたら、学校の先生に「栃木県にぴったりの場所があるぞ!」と言われて。

それから栃木県に農業生産法人で5年間ほど働きました。街路樹をメインで扱っている会社でしたが、元々は野菜づくりをやりたい思いがあったので、お客さんや周りの人にお話をしていたら、「そんなにやる気があったらやってみないか」とお声がけ頂いて、「やる!」と言って飛びついて、栃木市で起業しました。


稲川:
起業に向けて、こういう人と出会ったら良いかもという方はいますか?

小竹:
まずは、自分の夢を本当にいろんな人に伝えることですね。思いを伝えているうちに、道は開けるものだと思います。

▼感動体験をきっかけに起業した小竹さんのストーリーの続きはこちらからご視聴できます!是非ご視聴下さい🌸


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