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知名度0からのYoutube登録者数1000万人を目指す戦い⑫番組の楽しみ方「世界の隣の晩ごはん」

Crazy for food「情報の新聞雑誌型アプローチ」

Crazy for foodでは、「世界の料理を知れば、人生はもっと楽しい」をコンセプトに「食にまつわるトークショー」を展開しているのだが、今日は「企画」という側面から、この番組の楽しみ方を放送作家であり、立案者である私自身で解説したい。食にまつわることと言えば、「料理系」「レシピを教える系」のチャンネルが花盛りであろう。今や多くの人がYoutubeを参考に料理を作っているという話を聞く。言ってみれば、これは「検索型のアプローチ」である。つまり、自分が作りたい料理の作り方を求めて、たどり着くのに対し、Crazy for foodでは毎回、テーマこそ決まっているが、どんな料理が紹介されるのかは分からない。視聴者にとってはむしろ「こんな料理があるんだ!」と新鮮な情報を得る楽しみがある。私もYoutubeに詳しい方ではないが、このような「何が出るのか、分からない」というチャンネルは他にあるのだろうか?今のところ、独占的にやっているのではないか。

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ベジタリアン寿司

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NYで大人気「Beyond Sushi」のVeganSushi

「検索型」のパイはかなり絞り込みがあるが「新聞雑誌型」であるがゆえに
一度、視聴者の信頼を掴むと、「また、何か新しい情報が得られる!」という点で継続してもらえる可能性は高いのではないだろうか。

企画の原点は「ドイツでの主夫生活」

2008年から2010年に掛けて、元妻のドイツ留学に伴い、子育てのために専業主夫をすることになった。私はここで見るものすべてが新鮮であった。当然、日本米はなく何とかして米を食べたいとデザート用のミルヒライスを日本米代わりに食べたりもした。(写真はデザートですが、米の状態で売っている。)

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また、キャベツ、ネギ一つとっても日本の食材とは全く異なり、その姿に驚き、調理法に戸惑いながらの国が変われば、すべてが変わる。それぐらい全ての情報が新鮮であった。

キャベツ

ドイツのキャベツ

帰国後、こういった体験や知識は「ネプ&イモトの世界番付」の作家として携わりいろいろネタを提供もしてきた。そう、地域が変われば、全ての情報は新しい!その強みは作家的な立場で言えば「ネタ切れ」がしない。これは何十年も出来る強みであり、世界の情報が楽しめるソフトになっている。

進化した「世界の隣の晩ごはん」

言わずと知れたテレビ界の名物企画、ヨネスケ師匠の「隣の晩ごはん」。デカいしゃもじを持ち、他人の家にズカズカと上がり込んでは「うわー、こんなん食ってんだー。」という他人の家の食卓を勝手にのぞき込む!というテレビ的エンターテイメントはある種の「のぞき行為」であり、「他人の家は何を食べているのか?」という誰もが気になり、時代超えた普遍的な欲求と言ってもいい。もちろん、今時、コロナ時代には隣晩ごはんのような演出はもちろんすることは出来ない。しかし、このCrazy for foodのシステムならば、ズカズカ上がり込むことなく、人様の食卓、料理を知ることが出来る。それは時に常識、文化の違い、考え方、ライフスタイル、お国柄、様々なものを浮き彫りにしてくれる。見る人によってその楽しみ方は変わる強さがある。

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そう、実は後付けだが、最近になってCrazy for foodの強さは「世界の隣の晩ごはん」が出来ることである。いつの日か、北朝鮮の出身の主婦が出てくる可能性だって0ではないのだ。それぐらいの企画の太さがあると言っていいだろう。しかもロケに行かなくても成立する。予算のない我々でも十分に戦えるソフトなのだ。今、NHKの「サラメシ」もやっているが扱うのは日本人の昼飯だ。どこか見たことのある画になるが、Crazy for foodは全く知りえない情報に触れる強みも持っているのだ。

美味しんぼのような「ストーリーの中の料理」

漫画「美味しんぼ」では記憶に残る味の話の回など、思い出話とともに料理を紹介するが、Crazy for foodでも今回、初トライしてみた。それが「恋人に初めて作った手料理」である。どんな出会いをし、彼の胃袋を掴むために何をしたのか?カップル、夫婦なら自分のことを思い出し、若い人にちょっとでも参考になればと企画した。こちらの最新作もぜひ、ご覧になっていただきたい。


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