見出し画像

 今回、ご紹介するのはJA岩沼市より、ご依頼いただいた花景家・阿部喜恵さんの花のオブジェに添えた解説文の内容になります。仕事依頼のご参考にこちらに掲載させていただきます。

「天国の皆さまへ、
 私たちの生きざまを、
 見ててください」

画像1

終戦間もない頃に私たちは生まれました。
日本が一丸となって立ち直ろうとする中、私たちは運営につまずきました。
明るい未来は描けず、再建の一歩として鉛筆を売り、
薪に火をつけるためのつけ木も売りました。

買っていただいたのは、他でもない
岩沼の方々、岩沼で働く方々でした。
ある方は「貯金の払い戻しは後でいいよ。」
また、ある方は「出資金を出すよ。」と。
自力ではどうにもならない私たちに手を差し伸べてくれました。

それはまるで誰も友達がいない転校生に声をかけるように、
生きる希望になりました。

あれから70年ほどの時が経ちました。私たちは成長を遂げました。
あの時、お世話になった皆さまは天国から見てくれていますか?
私たちは、ご恩を忘れておりません。

今、多くのJAが合併し、かつて県内で100以上あったJAは10です。
私たちは一度も合併をすることなく、ここまで来させていただきました。
「合併すれば競争力がつきます。」
「経営が合理化出来ます。」
「物販をやっていきましょう。」
どれもが生き残るために間違ってはいません。

しかし、私たちは皆さまの力でここまで来ました。
そして、岩沼で働く人々の、助けてくれた友達の、
商売に手を出したくはありません。
私たちがずっと考えているのは、
どうしたらあの時の「ありがとう」を返せるのか、です。

私たちは農家を応援しています。
そしてあまり知られていませんが
岩沼の市民、岩沼で働く人々、そして岩沼に越してきたばかりで
友達もまだいない方を応援しています。
お役に立たせてください。
あの日、助けてくれた友達のように。
天国の皆さま、私たちの生きざまを見ててください。
私たちは、皆さまへ「ありがとう」を頂けるような仕事をしていきます。
これが、私たちの誓いです。

今回の「花姿」の作品は
花景家・阿部喜恵さんによる制作物です。

阿部喜恵プロフィール紹介

〇主な受賞歴:
1998年(25歳)
 一般社団法人JFTDジャパンカップ ファイナリスト
 (花屋の日本一を決める大会)
1999年 (26歳)
公益社団法人 NFD 日本フラワーデザイン大賞
シュトラウス部門 1位 大賞受賞
アレンジ部門 2位 (同時受賞は当時、初の快挙)
(フラワーデザイナーの日本一を決める大会)
2016年 (43歳)
株式会社HTB世界フラワーガーデンショー・
インターナショナルフラワーコンテスト金賞
& 最優秀色彩賞(金賞は大会の最高賞、実質の世界一)
2017年 (44歳)
株式会社HTB 世界フラワーガーデンショー・
インターナショナルフラワーコンテスト 銅賞

画像2

2020年 弘前城前「昇天龍」

画像3

2016年HTB フラワーガーデンショー最高賞受賞作「未来へ」

スクリーンショット 2021-04-14 193134

「花で作った景色で、人を呼べる」作品作りをしております。集客の目玉、観光地の目玉にお悩みの関係者の皆様、
制作物、ならびにキャッチコピー、ボディコピー等、集客にまつわるサポートを承ります。お仕事の依頼はこちらから、よろしくお願いします。

執筆者:島津秀泰(放送作家)
     Twitter:@shimazujaoriya
     Instagram:hideyasushimazu
     是非、フォローをお願いします。

宜しければサポートをお願いします。あなたの応援を、私のエンジンにさせてください。