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壁紙に働かせる

おはようございます。
朝から『毎週キングコング』を二回続けて観てしまったキングコング西野です。
#梶原君のロレックス漫談が面白すぎたz
#しかしゴッドタンでは力を出せない


さて。
今日は『壁紙に働かせる』というヘンテコリンなテーマでお話ししたいと思います。
川西(プペル美術館建設予定地)に作る宿泊施設の話です。

現代のアイデンティティーはどこだ?

国民全員がInstagramやYouTubeで画像や動画を発信するようになった今、僕らは発信者のアイデンティティーを、どこで推し量っているのでしょうか?
これは非常に重要なテーマだと思います。

ヒラリー・クリントンの演説の様子をおさえた有名な写真があるのですが……ヒラリー・クリントンが登壇した途端、聴衆が一斉にヒラリー・クリントンにお尻を向けて「自撮り」をしちゃっている一枚です。

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聴衆は、ヒラリー・クリントンを撮って、Instagramにアップするわけではなくて、「ヒラリー・クリントンの演説を観に来ている自分」を撮って、Instagramにアップしたわけです。
面白いですね。
こうなってくると、ヒラリー・クリントンは「壁紙」です。

博学なDaiGoさんのYouTubeの壁紙は『本棚』で、イケてる男・ピース綾部君のInstagramの壁紙は『ニューヨーク』です。

自分が何を支持しているのか?
自分が何者であるのか?
そういった説明作業を僕らは壁紙に任せています。
画像・動画の時代は、壁紙が、その人の個性なんです。 

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