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拝啓、サロンメンバー様。昨夜、こんなことを思いついたので、巻き込まれてください

このnoteは2020年6月21日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

おはようございます。
缶ジュースの商品名史上、もっともロマンチックな商品名『愛のスコール』だと思っているキングコング西野です。
#なんやねんそのネーミング

さて。
今日は『拝啓、サロンメンバー様。昨夜、こんなことを思いついたので、巻き込まれてください』というテーマでお話ししたいと思います。

ちょっとした遊びのお誘いなのですが、その結論に至るまでの動線をキチンと段階を踏んで御説明した方がいいと思うので、少し遠回りになりますが、お付き合いください。

熟成された人間関係は再現不可能

ダイヤモンドは美しいから価値があるわけではなくて、「美しくて、数が少ないから」価値があります。
要するに、「『価値』というものを創造しているのは『希少性』である」という話です。

そうなってくると、再現可能なモノには、あまり価値がつきません。
ここは職人さんが受け入れなきゃいけない部分ですが、インターネットで情報や技術が共有されてしまった今、「技術」には、あまり価値はないんですね。

 
このことを受けて、キングコング西野はよく「『機能検索』は死んだ。これからは『人検索』だ」とか言っていますが、これは「機能には価値はないよ」という話ではなくて、「機能だけでは価値にはならないよ」という話です。
 
彼も一生懸命喋っているので、分かってあげてください。
 
 
そんなこんなで「再現不可能なモノって何があるかなぁ?」と日々考えるわけですが、その答えの一つに『熟成された人間関係』があると思います。
 
  
たとえば、お笑いコンビの『キングコング』
 
  
西野よりもツッコミが上手い芸人はたくさんいますし、梶原よりもボケが達者な芸人は、それ以上にたくさんいます。
 
ところが、西野と梶原のやりとりを再現できる芸人は一人もいません。
 
二人のやりとりは、

「西野が日本中から嫌われながらも結果を出して、それを横目に何年も何年も動くことができずに劣等感を覚えていた梶原が、ついにYouTubeという自分の居場所を見つけ、今は二人が切磋琢磨しながら頑張っている」

…という【物語】の上に成り立っているので、やりとりを再現しようと思ったら、この【物語】ごと再現しなくちゃいけません。

キングコングの【物語】を再現するには20年間かかるので、キングコングのやりとりを再現することは物理的に不可能なんです。


以前、キングコングのMVを撮ったのですが、このMVの評価がメチャクチャ高かったんです。
(※もうすぐ100万回↓)

勿論、「歌の上手さ」が評価されたわけではありません。
西野はシンプルに音痴ですし、梶原は中国の方のような日本語で歌っています。

視聴者さんの胸を打ったのは一点、キングコングの軌跡……つまり【物語】です。

これは、歌詞に『キングコングの物語』をダブらせた時に発生している価値なので、当然、キングコング以外の人間には再現不可能です。

その時々で、優秀なパートナーと「組んで離れて、組んで離れて」を繰り返していれば、ポイントで結果を出すことは可能ですが、それは「技術」に寄せたものなので、長期的に見ると、大きな価値は生みません。

「上手くいかない時もコイツといる!」と決めてしまうことで、はじめて【物語】が生まれて、時間の経過と共にその【物語】の価値が大きくなっていき、ついには「技術」を凌駕します。

「技術が価値を持たなくなった時代は、生涯のパートナーを決めてしまうことが結構大事だよね」というのが、今日の前半のお話です。
 
このことを踏まえて、後半へ!

 サロンメンバーと世界をまわる

今回の遊び(後ほど発表します)を企画した時に、まず最初に決めたのは「サロンメンバーだけで、やる!」ということでした。

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