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生理現象を原資にする

このnoteは2020年7月2日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

おはようございます。
今朝、Twitterの『化学(カテゴリー)』のトレンドに「キンコン梶原」が入っていたのを見つけたキングコング西野です。
#梶原って化学だったのね

さて。
今日は(先日、少しだけ触れた)『生理現象を原資にする』というお話をしたいと思います。

仕組みから作る

僕の基本的な考え方は、「○○をしたら成功確度が上がるから、○○をしよう」ではなくて、「❌❌をしたら確実に成功しないから、❌❌には絶対に手を出さない」だったりします。

少し回りくどいですが、これは「100%」の話なので、やることが明確になるんです。

たとえば、海を渡る方法は『飛行機』や『船』や『泳ぐ』などいくつかありますが、『自転車』を選んだ時点で確実に(100%)海は渡れないので、海を渡りたいのであれば「とりあえず『自転車』だけは選ばない」という感じです。

 
1週間のスケジュールをレギュラー番組で埋めてしまうと、世界は確実に獲れないので、僕はレギュラー番組でスケジュールを埋めることだけはしません。

「レギュラー番組でスケジュールを埋めなかったら、世界を獲れる」という話じゃないですよ。
「レギュラー番組でスケジュールを埋めなかったら、世界が獲れる可能性が少しだけ残る」という話です。

 
可能性を0%にしてしもたら、どうにもならんのですわ。
#急に関西弁

芸能界に入って最初の5年で学んだことは「トップになれない方法」で、答えは『仕組みから作らない』でした。

多くの場合、『期待』というものは「すでに存在する競技に対して発生しているもの」なので、スタッフさんや、お客さんの期待に正直に応えてしまうと、その競技の中で1位は獲れますが、どっこい、"その競技自体"が世界的に見ると『田舎の祭りのカラオケ大会』なので、トップにはなれません。

 
もちろん、「頑張って結果を出せば、ステージが上がっていく」ということはあるんです。
途中までは。

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