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絶対に語られることはないけれど、あれって、重要な一手だったよね

こんにちは。
呑み会で「10杯目」を迎える時には、必ず、静かに目を閉じて「すみません。明日の記事の投稿は遅くなります」と心の中で手を合わせているキングコング西野です。
#ウソです
#お酒だけを見ています

さて。
今日は『絶対に語られることはないけれど、あれって、重要な一手だったよね』というテーマでお話ししたいと思います。

西野の行動を西野が解説するオナニー回です。

(※ここから先の話は1年後もナイショです)

映画『えんとつ町のプペル』の公開まで、あと【13日】

昨日、東宝の島谷社長が『映画 えんとつ町のプペル』の試写会に来てくださったそうで(お忙しい中、本当にありがとうございます!)、スタッフさんから「島谷社長、男泣き&絶賛されていました。グータッチしました!」という連絡がありました。

連日のマスコミ試写会の反応を受けて、映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションを加速させる動きがあるみたいで……僕の方でも、できる限り稼働したいなぁと思っております。

【感想】映画「えんとつ町のプペル」(試写会)を観たよ by 箕輪厚介↓
https://voicy.jp/channel/946/113526

世界のどこに出しても勝てる作品は、もう作ったので、あとは「打ち出し方」です。
僕の目標は「エンターテイメントで世界を獲る」なので、まずは「世界を獲れる乗り物」に乗らなくてはなりません。
具体的に言うと「ビジネスモデル」です。

これに関しては前からずっと考えていて……実は、今回の映画公開に合わせた“ある打ち手”が結構効いていて、これが大きなターニングポイントになると思っています。

誰も解説しないので、僕がします。

大切なのは「点」で勝負しないこと

僕は、
個展会場を、絵本を販売する為の壮大な『おみやげ売り場』として、
そこで売られる絵本を、映画の『チラシ』として、
映画を、グッズを販売する為の『広告』としています。

くれぐれも!

「そういう役割を担っている」というだけで、「チラシのように手を抜いて作っている」というわけではありません。

命を削って、
『おみやげ売り場』を作り、
『チラシ』を作り、
『広告』を作っています。
それ単体が、世界最高峰のエンタメになっていることが最低条件です。

もし、「西野は絵本をチラシとして作っているらしい!絵本をナメやがって!」という絵本作家さんが現れたら、「ならば、絵本として絵本を作っている貴方の作品を見せてください。もちろん、とんでもないクオリティーなんですよね?」と言う鬼西野が山から降りてきます。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」は完全に人間の発想で、僕のモットーは「人間の何倍も生きて、手をつけた全ての分野でグウの音も出ないぐらい圧倒する」です。
#今日も煮えたぎっています

話を戻します。

大切なのは、「一つのアクション(その結果)が、次のアクションの助走になっていること」です。
「ゼロ→1」が最もエネルギーを食うので、都度都度、リセットされてしまうビジネスモデルだと、何生かかってもエンタメで世界など獲れません。

そんな中。

世界中に届く『広告』は間違いなく【映画】で、映画のクオリティーで世界一を獲ることは当たり前の話。

それより何より、「何を売るための映画なのか?」という部分をキチンと議論しないと、「面白いCMを作ったけど、売る商品がない」という状態に陥ってしまって、「あぁ、あのCM面白かったよねぇ」と一過性のブームで終わりです。

ここって、メチャクチャ大事な問題なのですが、【映画】をゴールとしてしまっている人が本当に多いんです。

「過去に興業収入50億円を記録する作品を生んだのに、今は十分に食えていない」というクリエイターが普通に存在します。

今回、映画『えんとつ町のプペル』を仕掛けるにあたって、かなり早い段階でお願いしたのが、「映画館のグッズ売り場に絵本を置いてください」ということでした。

グッズ(おみやげ)には、ある種の重厚感が必要で、映画観劇後に原作小説を手に取ることはあまりありませんが、「映画観劇後に映画館で原作絵本を買って帰る」という流れはソコソコあると見ています。

僕が次に仕掛けたのは、グッズ用のデザインの開発です。

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これまで、グッズ開発には一切手をつけてこなかった西野が、映画公開の“もっとも露出が増えるタイミング”で、急にグッズ開発に本腰を入れました。

「公式で作るグッズに関しては、絵本のイラストや、映画のワンシーンを商品にコピペするのは絶対に禁止!」と言い、「グッズ用の『えんとつ町のプペル』を新たに作りましょう」と大号令をかけました。

(※ https://bruno.base.shop/ ↓)

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広告がどれだけ良くても、商品が(広告に出てきたキャラのコピペの)糞商品だったら、世界一の広告を作る意味がないんですね。

このあたりを徹底しているのが、ディズニーや、スター・ウォーズ(これもディズニー)で、映画を広告として捉えていて、キチンとグッズ販売&テーマパークまでの流れを設計している。
そこまで設計しているから、(潤沢な予算が準備できて)また、強い映画を作ることができる。
#究極は
#グッズの映画化

今回、映画公開のこのタイミングで、「グッズ用の『えんとつ町のプペル』を作りましょう」という号令をかけていなければ、映画『えんとつ町のプペル』は「商品を持たないCM」になってしまっていて、そこに費やした時間やお金の大半が無駄になっていたことでしょう。

あのタイミングで、商品に落とし込める「プペル」と「ルビッチ」をデザインしたのは、大きな大きな意味があったんです。

最高傑作を最高傑作で終わらせずに、最高傑作が広告になるようにエネルギーの流れを設計した方がいいと思うよ、というお話でした。

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そんなこんなで、明日(12月13日)は映画『えんとつ町のプペル』の完成披露試写会です。

僕もステージに登壇するのですが(※宮根さんもいるので殺されます)、その模様が生中継されるそうです。

リンクはコチラ↓
https://youtu.be/3A2FKml6izY

熱い熱い想いを語ると思います。
是非、ご覧ください。

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【※企業様向け】
映画『えんとつ町のプペル』のチケット協賛はコチラから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemTsUULLSQV_DqIoM2FUI48MTprtzLahVsAhNat9A9yuvz8Q/viewform

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』
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▼上映館はこちら↓

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このnoteは2020年12月12日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。



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