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世界攻略の為に西野が絶対にやらないこと

おはようございます。
最近、テレビに出ているので、近所の商店街のオジチャン&オバチャン達から高く評価されているキングコング西野です。
#ついに僕の時代がきた
#年内いっぱい

本題に入る前に、少し御礼をさせてください。

昨日、吉祥寺にある『食事とお酒 カヤシマ』(武蔵野市吉祥寺本町1-10-9)というお店で吉祥寺商店街の皆さんと呑んでいたのですが、店内の壁を見ると、なんと『映画 えんとつ町のプペル』のポスターが貼られていました。

店員さんに話を聞くと「一昨日、ウチの店の常連さんが『このポスターを店に貼ってください』と来られたんです」と。

おそらくコチラからポスターデータをダウンロード&プリントアウトして、近所のお店に貼ってまわってくださったのだと思います。

Twitterのタイムラインを見ていると、他にも同じような活動をしてくださっている人がいて、涙が止まりません。
#止まってるけど
#大人だし
#会議とか入ってるし

今の僕は、メディアにのせた発信をすることはできるのですが、こうして一店舗一店舗、ポスターを貼ってまわることができません。
“『えんとつ町のプペル』にアンテナを立ててくださっている人の外側にいる人”に届けることができません。

なので、本当に助かります。
本当にありがとうございます。

フラッと立ち寄った店で、「誰かが貼ってくださったポスター」と出会えて本当に感動しまひた。今も涙が止まりません。
#止まってるけど
#だって泣いてたら仕事にならないじゃん
#電車とかにも乗るし

あらためて、本当にありがとうございました。
僕、頑張ります!

……そんなこんなで、本題です。

今日は『世界攻略の為に西野が絶対にやらないこと』というテーマでお話ししたいと思います。

目標が達成できない方法をリストアップする

ここに関しては皆様の活動にも転用できる部分だと思います。

このサロンでもよく言っていますが、僕は「成功」と「失敗」を同じ一本の軸の上にあるものとは考えていません。

成功する為の打ち手は「不確定要素」で、「この施策がハマれば上手くいく」といったものばかり。
それらをいくら並べても、基本的には、失敗する確率は下がりません。

M1チャンピオンを目指して、どれだけ面白いネタを考えたところで、全裸で予選を受ければ、確実にM1チャンピオンにはなれません。
M1チャンピオンになる為には、最低限、「服を着る」を押さえておかなくちゃいけないんですね。

バカな喩えだと笑われるかもしれませんが、たとえばクラファンで失敗している人達を見ると、総じて、服を着ていません。
全裸で予選を受けています。
#服は着た方がいい

ここで言いたいことは、「【成功する確率】を上げることは難しいけど、【失敗する確率】を下げることはできるので、まずは【失敗する確率】を下げようね」です。

これに関しては、挑戦の規模は関係ありません。

西野の目標は『エンタメで世界を獲る(ついでに、そのエンタメを300年続ける)』ですが、この目標に向かう時も同じ。

「何をすれば、エンタメで世界が獲れないか?」をリストアップする必要があります。

○○をすれば確実に世界は獲れない

「西野が世界を獲れない未来」の迎え方(方法)は結構シンプルです。
答えは「プレイヤーとしての西野に依存する」です。

西野の時間は1日24時間で、ここに100兆円を投下しても、この時間が増えることはありません。
一方、ディズニーさんは自社キャラクターや、理念をフル稼働させて、世界中で当時多発的にエンタメを量産しております。

「エンタメで世界を獲る」というのは、「ディズニーの生産スピードを上回る」ということでもありますので、まずは「西野本人が発信しないと、発信しているモノが何もない」という状態から脱却しなければなりません。

西野作品の著作権がナアナアなのは、生産者を増やす為です。

プレイヤーとしての西野に依存してしまったら確実に世界は獲れないので、まずは、それをやらない。
これが世界戦のドレスコードです。

(趣味みたいなものなので)僕は引き続き新作を作り続けますが、その裏で、強化していかなくちゃいけないことがあります。

積極的に『才能』を買う

オリラジ藤森君に予算をお渡しして、「『えんとつ町のプペル』の内容をラップで説明してみた」の動画の制作を依頼しました。

振付師のAkaneさんに予算をお渡しして、『えんとつ町のプペル』のダンスMVの制作を依頼し、今、多くのチビッ子がウキウキ言ってます。

さらには、蜷川実花さんに『えんとつ町のプペル』のオープニング曲のMVの制作を依頼して、とんでもない作品が仕上がり、業界がザワついたのは皆さんも知るところ。

これらの作品は、僕が映画制作(もしくは資金繰り)をしている裏で制作されたもので、僕の時間はそこに投下されておりません。

プレイヤー(およびプレイヤーのファン)は、こういったアクションに対して「自分で作れよ」というメンタルブロック(もしくは外野からの批判)が入るのですが……それを真に受けていては世界は獲れません。

僕は僕には興味がなくて、僕の作品のその未来にか興味がないので、このへんのメンタルブロックはクリアできます。

この点に関してはウォルト・ディズニーの後を追うことになるのですが、「ID(キャラクターや世界観)を確保した上で、積極的に『才能』を買っていく」ということをやっていかなくちゃいけないので、やります。

個人的に「いいなぁ」と思っているのが、そうして生まれた作品が彼らの名刺代わりになっていること。
やっぱり、ウィンウィンの関係じゃないと面白くありません。

まだ、絶対にナイショですが……先日、オリラジ中田君に予算を渡して「これでプペルのMVを作って」という依頼を出しました。
映画公開に合わせて、彼と組みます。

そして、もう1つ。

このサロンの中にも多くの才能(クリエイター・表現者)がいて、彼らを引っ張り上げるのも(そして時におこぼれを貰うのも)僕の仕事だと思っています。

今朝、「サロンメンバーの○○さんが、とても素敵な表現活動をされているので、○○さんに予算を割いて、キチンと形にしましょう」と株式会社NISHINOのスタッフに伝えました。

『積極的に才能を買う』ということに意識を向けることが世界攻略の一歩目だなぁと思っております。

これから西野以外が発信する「プペルネタ」が増えてくると思いますが、その背景には、そういった狙いがあります。
是非、覚えておいてください。

もちろん僕は僕で新ネタを作ります。
誰にも追いつけないブッちぎりのやつを。

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【※企業様向け】
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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』
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このnoteは2020年11月24日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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