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西野先生の業務連絡

おはようございます。
ネットの切り取り記事(飛行機の件)の切り取りっぷりがあまりにも悪質だったので、CHIMNEYTOWNとして公式に声明を出したのですが、そこに使われている写真に映り込んでいる西野が完全にハシャいでいるので恥ずかしいキングコング西野です。

【※詳しくはコチラ↓】


さて。
今日は『西野先生の業務連絡』というテーマでお話ししたいと思います。

内容はミュージカルチームへの業務連絡(極めて内々の話)なのですが、「ああ、こんな感じで指示を出すと伝わるんだなぁ」といった感じで、業務連絡の参考にでもしてもらえると助かります。

『お遊戯会』を作る狙い


さて。
先日のサロン記事でもお伝えしたとおり、今、僕は、幼稚園(保育園)のお遊戯会用の『えんとつ町のプペル』の台本制作を進めております。

「幼稚園で演じた『えんとつ町のプペル』をプロが演じたら、どうなるの?」という確認作業で、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を選んでくれる子がいるかもねー、というのが下心(狙い)です。

「フロントエンド(集客商品)にお遊戯会を置いて、バックエンド(マネタイズ商品)にミュージカルを置く」という、トンデモ計画です😁

あと、もう1つだけ言うと……昨日の記事で紹介した動画(カラオケスナックで歌う夏川りみサン)の夏川りみサンに僕らが感動した理由は、「自分がカラオケで歌った時のクオリティーを知っているから」が大きいと思います。

プロの凄みを伝えるには「比較対象」が必要です。
そして当然ですが「比較対象」は、「お客さんがよくよく知っているモノ」の方がイイ。

となると、究極は「自分自身(お客さん自身)」となります。

プロモデラー(プロのプラモデル職人)の凄味を知っているのは、「自分でプラモデルを触ったことがある人」です。

お遊戯会で『えんとつ町のプペル』をやった子達の、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の感動は、他の人達よりも大きいでしょう。
「同じ題材を扱っているのに、プロがやると、こうも違うのか!」が乗っかるからです。

前半戦の話を整理すると…

「集客」のことを考えても、「満足度」のことを考えても、『えんとつ町のプペル』のお遊戯会プロジェクトはプラスだよね……といったところです。

お遊戯会の制作にあたり気をつけたいこと


お遊戯会の制作にあたり、気をつけておきたいことがいくつかあるので、共有させていただきますね。

①お遊戯会は「我が子の成長の確認作業」である。

見誤ってはいけないのは、お遊戯会は「親御さんが我が子の成長を確認する為のエンターテイメントである」ということです。

「ウチの子が上手に(立派に)できたか否か?」がお客さん(お父さんお母さん)の最上位にくるので、僕たち作り手はお客さんに対して【答え合わせ】をさせてあげなければなりません。

となると、押し出さなきゃいけないのは「未知」ではなくて「既知」です。

毎年、新しい子供が入園してくることを考えると、お遊戯会『えんとつ町のプペル』のベースにするのは、『映画 えんとつ町のプペル』ではなくて、『絵本 えんとつ町のプペル』にした方がいいでしょう。

絵本なら「無料公開」しているので、日本中の親御さんがいつでも読めますし、幼稚園に一冊置いておけば、子供達もストーリーをインプットできる。

②「役」の優劣をつけない。

作品を作る場合は、通常、「お客さんに視点」をコントロールすることが必要で、「このシーンでは、どのキャラクターに感情移入させるか?」を考えますが……お遊戯会の場合は違います。

お父さんお母さんは、問答無用で、最初から最後まで「我が子」を観ています。

お遊戯会の主役は「我が子」です。

主役(我が子)の出番が少ないと、不満が生まれるのは当然で、そしてお父さんお母さんは、主役の出番の「多いor少ない」を、「作品(ストーリー)に対して適量であるか否か?」で判断せず、常に「他の子の出番量」と比較して判断します。

なので、子供達の「活躍シロ」を均等にする必要があります。

既存の「お遊戯会」で起きている事故はまさにここで、『ももたろう』や『うらしま太郎』といったワントップ制の物語(活躍シロが主役に集中している物語)を、お父さんお母さんに配慮して、「活躍シロ」を均等にしてしまうので、「ももたろう役が3人」みたいな魔改造が起きてしまいます。

これをクリアする為には、原作者自らが、最初から「活躍シロが均等にある物語」を書く必要があります。

たとえば「ももたろう」の場合だと、『川上から流れてきた桃を一緒に家まで運んでくれる青年役』を作り、その青年に「鬼の被害」を語らせるのが良いでしょう。

それを作ることで、「役」が増え(活躍シロが自然な形で均等になり)、「ももたろうが鬼退治に向かう理由」が明確になります。

…このへんは最低限おさえておいた方がいいのかなぁと思います😁

そんなこんなで、業務連絡です。


お遊戯会用の『えんとつ町のプペル』の台本の《初稿》を書きあげたので、御確認ください。
#仕事が速いことで有名な西野です

(※こちら↓)


今回の台本は、先生がプリントアウトして、教室の後ろに貼り出せるように「オールひらがな」で書いていますが、後程、大人だけで共有するようの台本(漢字が入っている読みやすいやつ)も書きます。
#1日ほど時間をください

★幼稚園(保育園)の先生方は、この台本を自由にダウンロードしてもらってかまいません。
#無料です

「初稿」なので、このあと、意見をうかがいながら、ブラッシュアップしていきますが、大きな流れは変わりません。

ここからお願いしたい作業について…

まずは、この台本を清書して、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の公式ホームページにのせて、いつでもダウンロードできるようにしてください。

そうすれば、『お遊戯会』のシーズンになると、毎年、公式ホームページを訪れてもらえて、公式ホームページの鮮度が落ちません。

次に、「ダウンロードする台本」が可愛い方がいいに決まっているので、デザイナーの「かんかんサン」にお願いして、キチンとコストをかけて、かわいい台本を作ってください。

その際、台本に載せていただきたいイラストが二点あります。
「小道具の傘」と「美術セットの煙突」です。

「この二つを用意すれば、いい感じの劇になるよ~」という案内が出せれば、先生方もイメージしやすいと思うので、これも、かんかんサンにお願いしてください。

「無料ダウンロードできる台本」の制作にかかる費用は僕が稼ぎますので、今日の『14時30分~15時分』か『18時~19時』のどちらかで、「キンコン西野のオンライン勉強会(6名限定)」を立ち上げてください。
#11月のサーカスで喋る内容を炸裂させます

勉強会の売り上げは全て(台本制作を含む)ミュージカルの制作費にまわしていいよ❤️
#オンライン勉強会に立ち会うスタッフは
#まだ西野のオンライン勉強会に参加したことがない人で
このあと、CHIMNEYTOWNのBASEで、ソッコー出してください😁

(追記)
※さっそく出品されたみたい→【西野先生のオンライン勉強会(限定6名)】


最後に。

少し先の話になりますが、『えんとつ町のプペル』のお遊戯会をしている幼稚園(保育園)の様子がTwitterにあがっていれば、ミュージカルの公式アカウントで丁寧にリツイートして、公式で応援していることを表明してください。

ずっと続けていると、たぶん、素敵な文化になると思います。

もろもろ、宜しくでーす。

現場からは以上です。

 
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【劇『えんとつ町のプペル』の台本(初稿)】
#誰でもダウンロードしていいよ

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このnoteは2021年9月11日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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