ろくでもない夜

コロナショックの乗り越え方

このnoteは2020年2月28日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

新型コロナウイルスのおかげで、
日本人は、溺れるほどの「うがい」をし、
人を殺めた後ぐらいの勢いで手を洗うようになり、
結果、今年のインフルエンザ患者が極端に減ったそうで、
「僕は何を思えばいいんだろう? 僕はなんて言えばいいんだろう?」と
思っているキングコング西野です。

さて。

ここ最近は、いろんな友人から毎日のように、
「コロナの影響を受けて困っちゃってるよ。どうしよう?」
というLINEが届きます。

僕はこんな仕事をしているので、
「公演中止」の憂き目に会っている表現者の友人もいれば、
「公演中止」による営業停止がいつまで続くか分からないライブハウス店長や、イベンターの友人も、
たくさんたくさんいます。

小さな劇団や、小さなライブハウスだと、原則、補償の対象外となる「感染症による公演中止」は命取りで、いとも簡単に首が飛びます。

そんなわけで、今日は『コロナショックの乗り越え方の一例』というテーマでお話ししたいと思います。

これは何をするチャンスなんだ?

僕は『ヨット理論』と呼んでいますが、前向きであろうが、後ろ向きであろうが、横向きであろうが、そのに大きなエネルギーが動いた(風が吹いた)時の頭の動かし方は以下のとおり。

①「これはチャンスだ」と決めつける。
②「これは何のチャンスなんだ?」と考える。

基本的に、この二つです。

ちなみに、東日本大震災が起こり、原発が爆発した直後の西野は、すぐに不動産屋さんに走り、都内に家を買いました。

皆、次々に東京を離れていっていたので、「不動産価格が落ちている(値段交渉で強気に出れる)に違いない」と読み、物件を探しました。

案の定、「東京の家は、なかなか買い手が見つからない」という状況で、2020年現在よりも、ずっとずっと安く買うことができました。

当時は一部外野から「不謹慎だ!」と怒られたのですが、「こんな時に買ってくださって…」と売り主さんからメチャクチャ感謝されました。
経済活動を止めないことが大切だと思います。

営業ができないライブハウスの明日

昨日。

下北沢のライブハウス『ろくでもない夜』の店長の原口君から
「たすけてー」とSOSが入りました。

やはり、ライブのキャンセルが続いているようで、しかも、それがいつ終息するか分かりません。養わなければいけないスタッフも、家族もいます。

さて、どうしましょうか?

まずは、チャンスと決めつけてみます。 
チャンスと決めつけたは、これは何をするチャンスなのでしょう?

原口君には、一日に最低出さなきゃいけない利益を確認した上で、こんな提案をしてみました。

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