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二つは手に入らないの? いや、むしろ…

こんばんは。
『ラストサムライ』や『ラストエンペラー』など、『ラスト』を付けたらカッコ良くなる法則を見つけたのですが、ここにきて、『ラストペンギン🐧』に猛烈に足を引っ張られているキングコング西野です。

さて。

映画『えんとつ町のプペル』の公開が迫り、いろんなメディアに顔を出させていただいております。

久しぶりに出るテレビはやっぱり楽しくて、先輩や同期や後輩芸人と笑い合う時間が僕はやっぱり好きで、収録の帰り道は「身体がもう一つあれば」と毎回思います。

しかし残念ながら、
僕の能力では、テレビの仕事を続けながらオンラインサロンを運営していくことは不可能です。
オンラインサロン記事を毎日書くのには、それだけのインプットを毎日続けないといけないのですが、「1日ロケ」となると、インプットに充てる時間を確保できません。
そもそも、サロン記事の執筆に充てる時間もありません。

「エンタメで世界を獲る」を目的とした時に、一緒に動いてくれる仲間や、まとまった予算は僕には必要不可欠で、そうなるとテレビの方を諦めるしかありません。
映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションが終わると、また僕は「最近見なくなったタレント」に逆戻りしますが、それもまぁ、そういうことで。。

二つは手に入らないの? いや、むしろ…

世の中には、諦めなければ手に入れられないものがあるということは痛感していますが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺にはそこそこ疑問を抱いています。

というのも僕自身、いろんな肩書きを渡り歩いてきて、「前職での勝ちパターンを、今回の仕事に当てはまる」ということを多用し、できているからです。

映画『えんとつ町のプペル』の台本を事前販売したのは、絵本『えんとつ町のプペル』の無料公開の転用ですし、
映画『えんとつ町のプペル』をクラウドファンディングでギフト化したのは、被災地や途上国でおこなっている絵本のギフトプロジェクトの転用です。

これらは絵本の成功がなければ、思いついていない打ち手でした。

マグレ当たりでなく「一兎」を得た人間は、「何故上手くいったのか?」という成功要因を土台から把握しているので、二兎目を狩りに行く時には圧倒的なアドバンテージがついています。

他人を見ていて「勿体ないなぁ」と思う瞬間がまさにそこ!
一兎目を得た人間が、せっかく兎を仕留めるポテンシャルを秘めているのに、肩書きの外(次の猟場)に行かないんです。
「そこでの仕留め方はもう分かっただろ?次に行けよ」と言っても、動きません。

肩書きの引越しが難しいのならば、せめて、別のものに転用するクセだけでもつけておくといいかもしれません。

今日はそんな話です。

昨日、思いつきで始めた『えんとつ町のプペルができるまで展【音声ガイド】@Voicy』は、かなり好評で、僕自身、そこそこ手応えを感じています。

『えんとつ町のプペルができるまで展【音声ガイド】@Voicy』を因数分解すると、「ビジュアル重視のエンタメ」×「チャプター分け」×「昨夜の副音声」となります。

要するに、「チャプター分けされているビュジュアル重視のエンタメ」さえあれば、「×Voicy」
が可能なわけで……昨日、あの後(音声ガイドを配信した後)、「他に何かないかしら?」と辺りを見渡してみたところ、『絵本』がありました。
ありゃありゃ、「灯台もと暗し」とはこのことです。

絵本×副音声の可能性

絵本『えんとつ町のプペル』の絵の解説を作者が【副音声】でおこなえば、「チャプターが変わるタイミングで絵本のページをめくる」という面白い体験が作れます。
「ここは○○を意識して作りました。この時、スタッフと、△△のことで言い合いになって大変でした。では、次のページにまいりましょう」といった。

その副音声をVoicyで公開すれば、まだ、絵本『えんとつ町のプペル』を持っていない人も、「この音声があるなら、絵本を買おうかしら?」と思ってくださるかもしれません。
ここでも『えんとつ町のプペルができるまで展』同様、副音声(補完サービス)がメインコンテンツの集客装置として機能しています。

こんな感じで、「一つの施策がハマれば、成功要因を因数分解して、別の何かに当てはめてみる」という訓練は日頃からしておいた方がいいかもしれません。

これ、「訓練」という言葉が適切だと思っていて、やればやるほど、「成功要因の因数分解からの、別の何かに転用する」のスピードが速くなるので、上手くいった時は「今回は何と何の組み合わせで上手くいったのだろう?」「同じ組み合わせのものは、他に何があるだろう?」と考える癖をつけてみてください。

絵本『えんとつ町のプペル』の副音声(イラスト解説)は、近々おこないます。

そんなこんなで明日(12月21日)の朝7時は、映画『えんとつ町のプペル』のエンドロールの全公開。
映画公開前に映画のエンドロールを公開するのは、そこそこ難易度が高かったのですが、どうにかこうにか。
これは、先日のオープニング映像(3分間)のノーカット全公開が効いていて、あれがキッカケで「映画を観に行くことを決めました」という声がメチャクチャ増えたので、「じゃあ、エンドロールも」となりました。
これらは全て、絵本『えんとつ町のプペル』の無料公開(先にクオリティーを保障する)の転用です。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」ではなくて、「一兎を得た者は、二兎目もいける」です。
公開をお楽しみに。
エンドロールの感想は「♯えんとつ町のプペル」で呟いていただけると嬉しいです。

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本アカ》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【※企業様向け】
映画『えんとつ町のプペル』のチケット協賛はコチラから↓

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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このnoteは2020年12月21日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。


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