【今、時代に求められている仕事】by キンコン西野

このnoteは2020年12月8日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:12月25日にお客様50人と映画に行きます。大阪の美容師なかにしわたる さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

スクリーンショット 2020-12-14 17.17.00

映画『えんとつ町のプペル』の公開まで、あと「17日」となりました。

本題に入る前に近況報告からさせてください。
2つあります。

一つ目は毎度お馴染みとなっております、クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集させていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者数が8600名を突破しました。本当にありがとうございます。

下心を白状しますと、何度も申し上げてますが、こちらは映画『えんとつ町のプペル』のプロモーションの一つで、特典として、映画の前売りチケットが3枚ついてくるんですね。

たとえば『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』とかだったら映画チケットに、漫画の0巻が特典として付いてきたりするのですが、僕らのようなベンチャーはそういったものがご用意できないので、こうして西野本人が稼働する形で特典とさせていただいております。

で、このオンライン講演会も「2000人ぐらい来ていただけたら、映画の前売り券が6000枚渡るので嬉しいなぁ」と思っていて、蓋を開けてみたら、現在8600名。チケットにして2万5800枚です。

多くのスタッフさんが連日遅くまで作業してくださって、命がけで作った作品なので、どういう形であれ、お客様のもとに届くのは嬉しいです。本当にありがとうござます。

『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の募集締め切りまで、あと10日。

興味がある方は、クラウドファンディング「SILKHAT」のプロジェクトページから検索してみてください。宜しくお願いします。

そして、近況報告の2つ目は、昨夜から何のご報告もなくシレーっと僕のインタビュー動画の短期連載がスタートしました。

ん?「短期連載」というのかな?

『西野亮廣エンタメ研究所』のYouTubeチャンネル上に、毎日、僕のインタビュー動画がアップされるんです。

これは、12月18日に発売となる僕の初のエッセイ『ゴミ人間』の発売記念企画なのですが、一足早くエッセイを読んでくださったインタビュアーさんに本の内容をさらに深掘りしていただいている動画となっております。

映画公開前で寝不足で顔がパンパンで目の下のクマも酷くなっておりますが、それもリアルなので、そのままお届けしております。

結構、見応えのあるインタビューとなっておりますので、是非、ご覧ください。

『西野亮廣エンタメ研究所』のYouTubeチャンネルの方で、「タモリは何故、キングコング西野に絵を描かせたのか?」というタイトルで出ております。宜しくお願いします。

※珍しく動画です。

 

そんなこんなで、今日の本題に入りたいのですが、本題が、この動画の話とチョコッと関係しています。

今、なんとなく時代から求められている仕事ってあるじゃないですか?

『プログラマー』とか『動画編集』とか。

たしかに需要があると思うんです。

ただ、僕自身、そういった方にお仕事を依頼する立場にあるのですが、その観点からお話しさせていただくと、プログラミングができても、動画編集ができても、コミュニケーション能力が低かったら、話にならないんです。

ここから先、プログラミングができる人や動画編集ができる人が更に増えてくるので、その際、「×コミュニケーション能力」というのが更に必要になってくると思うんですけど、今の時点でも十分必要なんですね。

どれだけ技術を持っていても、読解力がなければ、てんで違うものが上がってくる。
そうすると発注側は、「いやいや、そうじゃなくて、もっと、こんな感じで…」とリターンを返さなきゃいけなくなって、そこでコミュニケーションコスト(=時間)がかかってくる。

これは仕事の基本なのですが、「人に仕事を発注する」というのは「時間を買う」ということなので、「仕事の発注をしておいて、時間が奪われる」というのは本末転倒なんですね。

ここは絶対に間違っちゃいけない。

技術者が売っているのは、「技術」ではなくて、「時間」なので、時間を奪っちゃダメなんですね。


優秀な人って総じて読解力が高くて……たとえば映画『えんとつ町のプペル』の街並みの「美術設定」を担当してくださった佐藤央一(ひろかず)さんは、バンド「SEKAI NO OWARI」さんのトータルアートディレクターでもあるのですが、もう、飛び抜けてコミュニケーション能力が高いです。

ここでいう「コミュニケーション能力」というのは、「聞き出す力」や「相手が求めているものは何か?を掘り下げる力」といった、様々は力の総合力を指しますが、ほぼ一発で、「つまり、こういうことですね」という答えを出してくる。

僕らのグッズまわりのディレクションを担当してくださっている「かんかん」サンもそう。

全然、時間を奪わないんですよ。
ただ「絵が上手い」というだけじゃない。


僕の周りのスタッフさんは、皆、そうです。


クライアントの発注の裏側・下心まで掘り下げて、基本、一発で仕留める。
ここがメチャクチャ大事で、一方、「技術は確かなのに、正解に辿り着くまでに時間がかかるなぁ」という人がいて、その人に、仕事をお願いする理由って、ほぼ、無いんです。


大切なのは「技術×コミュニケーション能力」ですね。ここからの時代は余計に。


で、ここから少しだけ話を発展させますが、今、ある一定の年齢を超えた芸人さんって、結構、仕事を探しているんですね。

昔みたく「ひな段」がたくさんあるわけでもなく、コロナ禍で劇場やイベントの出番も十分には用意されていない。

要するに芸人の食い扶持が減ったんです。

この間に若手芸人は増え続けるわけですから、どんどん居場所が減っていくと思います。

いつまでも仕事場がある方が不自然なので、それはまぁそういうものだと思うのですが、やっぱり、芸人も次の仕事場を開拓しなくちゃいけない。

何年か前は「芸人のクセに○○しやがって」みたいなのが普通にありましたが、そんなこと言ってる場合じゃないんですね。

じゃあ、今、芸人は何を始めたらいいのかなぁと考えてみたのですが、結論、芸人が動画編集ができるようになったら最強ですね。

芸人が出るんじゃないですよ。
芸人はカメラの裏側に回る。

たとえば、インタビュー動画の制作を発注する時に、ディレクターとインタビュアーさんに仕事を投げるんです。

でも、デイレクターさんって、本番中は、口を使っていないわけじゃないですか?

喋っているのはインタビュアーさんですよね。で、そのインタビュアーさんに、「この方向で進めて」と企画意図を伝えている。

それだったら、ディレクターさんが喋った方が早くて……まぁ、それをやっているのが『水曜どうでしょう』の藤村さんとか。

芸人は、そもそも「聞く力」がメチャクチャ高いので、あのポジション、絶対に狙えるんです。

あとは動画編集を勉強するだけ。

ポイントは「引き立て役に徹すること」「死に役になること」ぐらいですかね。

なので、ツッコミの芸人の方が向いていると思います。

最後は、芸人の進路相談みたいになっちゃいましたが、話をまとめると、こレからどんな技術を手に学ぶにしても、そこに「×コミュニケーション能力」がないと仕事に繋がらないので、そこは押さえておいた方がいいと思います。

そして、すでにコミュニケーション能力が高い人は、今、時代がベタに求めている技術を学ぶだけでいいので、とっとと学んだ方がいいと思います。

今日は、「今、時代に求められている仕事」というテーマでお話しさせていただきました。



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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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