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『意味をズラす』を加速させろ

このnoteは2020年5月26日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

おはようございます。
誹謗中傷してくる人(噛みついてくる人)に、やり返すどころか、優しく抱きかかえてしまうキングコング西野こと「風の谷のナウシカ」です。

さて。
今日は「『意味をズラす』を加速させろ」という変なタイトルでお話をしたいと思います。
変なタイトルですが、上手くやれば、サービス提供者全員が転用できる話だと思います(たぶん)。

意味をズラす

これは、これまで何度かお話ししたことがありますが、僕は作品を(自分の顧客の)外側に届ける時に、「意味をズラす(意味を変える)」という姑息な技を使います。

「意味変(いみへん)」とか言っています。

 
たとえば絵本『えんとつ町のプペル』は、表紙カバーをとると、「えんとつ町のプペル」という日本語タイトルと、「にしのあきひろ」という作者名が消え、『Poupelle of Chimney Town』という英語タイトルだけが残る装丁になっています。

外国の絵本風にして、『インテリア』として機能するように設計しているわけですね。

こうして『読み物』から『インテリア』に意味変すると、なんと「読みたいからプペルを買う」の他に「飾りたいからプペルを買う」という新しい需要が生まれます。

ついでに言っちゃうと、絵本『えんとつ町のプペル』は、2018年頃から『ギフト』として打ち出しています。
『読み物』から『ギフト』に意味変することで、「何か贈り物をしたいなぁ」と考える人の頭(購入リスト)に潜り込むことができるわけですね。

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