大手のやり方にケチをつけても仕方ないよね by キンコン西野

このnoteは2020年11月12日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:いつもビンビン豚まつもとけーざぶろーさん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「大手のやり方にケチをつけても仕方ないよね」
というテーマでお話しします。

スクリーンショット 2020-11-18 11.13.43

日課のようになっておりますが、毎度お馴染み近況報告からさせていただきます。

クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集させてもらっております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者が5100名を突破しました。

のオンライン講演会は過去に2回やらせてもらったのですが、いずれも1万人以上の方にご参加いただいたんです。
ただ、その時はコロナで緊急事態宣中だったというのもあったり、あとは、たしか料金も安かったんですよね。

そういった諸々の事情が重なって、1万人規模の講演会を立て続けにやらせてもらったのですが、今回は、まぁ……そんな規模にはならないだろうなぁと思っていたのですが、すでに5100名を超える方が参加を表明してくださっていて、感謝すると共に、少し驚いています。

最終的に何人になるんですかね。

「いやいや、大切なのは人数じゃねぇだろ」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、それは勿論のこと、ただ、今回は人数にもキチンとこだわりたいんです。

というのも、今回の講演会は「映画『えんとつ町のプペル』を広める」という目的も孕んでおりますので、そこは無視できない。
もっと言うと、そういった「作品の為になるから」という下心がないと、そもそも僕は講演会をしないです。

そんなこんなで、『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』を宜しくお願いします。

※興味がある方はコチラから↓

そんなこんなで本題です。

今日は「弱者は、強者の選択を肯定することを決めないと、やってられないよね」みたい話をしたいと思います。

なんと言っても、今、僕は、映画『えんとつ町のプペル』のことで頭がいっぱいです。

最高の作品を作ることは勿論のこと、一人でも多くの方に届ける為に、毎日、あれやこれやと頑張っています。

発信しないと見つけてもらえないものですから、あの手この手で発信しているわけですが、そうすると「プペルなんて、誰も知らねーよ」とか言われるんですね。

それだけならまだしも、
「なんか頑張っているみたいだけど、ジブリの足元にもおよびませんから」
とか
「鬼滅の刃からすると、そもそも相手にもしてませんから」
といった感じで、「そもそも貴方達はどの立場から意見してるんだよ」というようなコトを言われるんです。

ジブリも鬼滅も、貴方達が作ったわけじゃないぞ、と(笑)

ただ、「誰が言うとんねん」は確かにあるものの、言っている内容は分かるんです。

『えんとつ町のプペル』は、『テレビドラマの映画化』でもなければ、『テレビアニメの映画化』でもない、『絵本の映画化』なんです。

スタートの認知度が1桁、下手すりゃ2桁違うんです。
弱小も弱小なんですね。それは否めない。

今の時点では『ジブリ』の足元にも及びませんし、『鬼滅の刃』の相手にもされてないんです。

なので、アンチの人が言っている内容は正しいんです。

ただ、そんなことは、わざわざ言われなくても百も承知で、その上でチャレンジさせてもらっています。

チャレンジする以上、自分がどういう気持ちで臨んでようが、やっぱり比べられちゃうんですね。
そうすると、否が応でも、いろんな情報が入ってきて、その都度、自分達の弱小っぷりを思い知らされるんです。

で、やっぱり大手は大手の戦い方をするんですよ。

人気アニメの場合だと、『0巻商法』と言って、描き下ろしの作品を特典として映画チケットに付けたりする。
『ワンピース』だと150万部とか、今回の『鬼滅の刃』とかだと、450万部の「0巻」が特典として用意されたんです。

これに対して、批判の声もあったりします。

「特典で釣ってるじゃないか。正々堂々と映画で勝負しろ」的な。

でね……

ここが今日の話のメインなのですが、その時、そこで「そうだそうだ!ずるいぞ〜」と言っちゃうと、もうね、キリがないんですよ。

自分のステージが今より一つ上に上がったとしても、その上には、また別の大手がいて、その大手が「大手ならではの手」で襲ってくるんです。
もう、これがずっと続くんですよ。

そんなのにイチイチ不満を持っていたら、不満が無くなることは一生無い。

それに、「また、ズルイぞ!正々堂々とやれ!」という弱者の意見が通った試しなんて歴史上ないじゃないですか?

「天下統一をする!」と言う若者が槍を一本持って、大阪城の前で、「秀吉、出てこい。正々堂々と俺と一対一で勝負しろ!」と叫んだところで、秀吉からすると「なんで?」って話じゃないですか。

僕が秀吉なら「俺、結構頑張って、結果を出して、簡単に攻め込まれないように、深めの堀まで作ったのに、なんで、わざわざ一騎打ちしなきゃいけないの? それって、お前の方がズルくない?」と思います。

王者は生まれた時から王者なわけじゃなくて、戦いて勝ち抜いたから王者なわけで、その結果に対する恩恵はあって然るべきだと思うんですね。

先日もお話ししましたが、どこまでいっても「挑戦者の分が悪い」というのが勝負の世界の理だと思います。

今、この記事を読んでくださっている方の中に、挑戦者であり、弱者である人って結構いると思うんですね。

その中には、大手のやり方に対して「あのやり方はズルイ!」という疑問を持たれた方、もしくは、今現在持たれている方がいらっしゃると思います。

僕からのメッセージは、もうお察しかとは思いますが……「その感情は解決しないので、今この瞬間に捨てた方がいいと思います」です。

「それはそういうもんだ」と割り切らないと、いつまでも大阪城の前で、「秀吉、堀とか作ってねぇで、一騎打ちしろ〜」と叫んでいるうようなものなので、時間の無駄です。

その願いが叶うことなんて、絶対に無いので。

だって、貴方も結果を出して殿様になったら、城を作って、堀を作るでしょ?

それとも、せっかく結果を出したのに、城も作らず、50歳になっても60歳になっても、一騎打ちし続けます? 

しないですよね。
それが勝負の世界のあるべき姿だと思います。

大手はズルくも何ともないです。
大手に対して「正々堂々とやれ!」なんて、虫が良すぎる話ですよ。


まずは大手の戦い方を肯定して、その上で、「弱者はどう挑んでいくのか?」を考える必要がある。

僕の場合は、今、映画『えんとつ町のプペル』を広める為にジョギング大会をしちゃっているのですが……もう、草の根運動すぎて、泣けてきちゃう。

でも、『えんとつ町のプペル』の0巻なんて用意できないんだから、やれるところから、やるしかないじゃないですか。

なんか決意表明みたいになりますが、僕、本当に頑張りますよ、今回。
今から映画公開の12月25日までは一睡もしない気でいます。まぁ、寝ますけどね。

なんか、弱者の戦い方を見て欲しいなぁと思っています。
それが、世の中にいる多くの弱者の励みになると、これほど嬉しいことはありません。

なので、メチャクチャ頑張ります。

最後に。

毎日毎日、映画公開に向けてドタバタ走り回っていたら、いろんな方から「西野。手伝うから、単刀直入に、手伝い方を教えて」と言っていただけるんですね。

なので、お伝えすると、僕は、映画『えんとつ町のプペル』のポスターを、お店や会社や学校に貼っていただけるのが一番嬉しいです。

映画『えんとつ町のプペル』のポスターデータはダウンロードできるようになっているので、それをダウンロードして、プリントアウトして、お店や会社や学校に貼っていただけると嬉しいです。

※ポスターデータはコチラから↓

僕は、「♯えんとつ町のプペル」でエゴサーチしまくっておりますので、もし、ポスターを貼ったことをツイートしてくださるのであれば、「♯えんとつ町のプペル」を付けてください。リツイートさせていただきます。

そんなこんなで、あらためまして、メチャクチャ頑張りますので、宜しくお願いします。


今日は「大手のやり方にケチをつけても仕方ないよね」について、お話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓

▼Instagram版はコチラ↓

━━━
2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

▼オンラインムビチケ(特典付き)の購入はこちら↓

※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。興味がある方はコチラ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?