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YouTubeを今あらためて考えてみる

おはようございます。
「行けばなんとかなる」と言ったりしますが、実際には「行っても何ともならなかった」があったりするキングコング西野です。
#それもまた人生

さて。
今日は『YouTubeを今あらためて考えてみる』というテーマでお話ししたいと思います。

YouTubeの話になりますが、いろんなサービスを見直す時のヒントになるかもしれない話だったりします。

#今日の内容は1年後も内緒にしておいてください
#Twitterで感想を呟いていただけるのは嬉しいです

ユーは何の為にYouTubeをやってるの?


僕の目指しているゴールは「エンタメで世界を獲る」や「300年続くエンタメを作る」といった極めてシンプルなもので、時間は有限なので、基本的には、そのゴールに辿り着く為の努力だけを選びます。

「基本的には」といったからには例外もあって、「友達からのお誘い」と「子供達が企画した変なイベント」にはチョコチョコ顔を出します。

ちなみに今日は地元・川西の有本パイセンから「呑みに行こうよ」と誘われたので、川西に行ってきます。
#カツアゲしてきます

タレント活動を頑張れば世界を獲れるのであれば、いくらでもタレント活動に励みますが、どうやらそうでも無さそうなので、「露出」には一切興味がなく、レギュラーのお仕事はお断り。
#一つでも受けると海外に行けなくなるし

そんなこともあって、先日、スタッフさんから「YouTubeのコンテンツ(西野の稼働)を増やします?」と提案されましたが、西野も田村Pも秒で「NO」を出しました。
あくまで僕らの目的は「エンタメで世界を獲ること」です。
#露出を目的とした稼働はしない

とはいうものの、YouTubeに関しては本当にホッタラカシで、『スナック西野』以外はまったく手をつけていませんので、このあたりは少し整理した方が良さそう。

というわけで、昨日は人生二度目となるYouTube会議がありました。
#一度目は毎週キングコングの立ち上げ時

その会議の場で西野が言ったことを、今日はそのまま皆様に共有したいと思います。

↓↓↓

YouTubeの戦い方は基本的には以下の3つ。

①再生回数・チャンネル登録者数を増やす動画を作る。
→広告費で生きる。

②有料コンテンツにお客さんを流す動画を作る。
→ライブコマースで生きる。

③次の仕事に繋がる動画を作る。
→人間関係で生きる。

▼ 
①に関しては(人口が減り続けてプレイヤーが増え続ける国内マーケットにおいては)千年前から勝負がついていて、特殊な条件(「子供の成長をコンテンツにできる」などの条件)が揃っていないプレイヤーじゃない限り、勝ち目はありません。

「再生回数を稼ぐことで生きる」がデフォルトになると、まもなく「落ち始めた再生回数をなんとか維持する為の発信をして死んだように生きる」がデフォルトになります。

この勝負には千年前から参加するつもりがなく、僕がYouTubeで再生回数を狙いにいったのは、『映画 えんとつ町のプペル』の宣伝の時と、近畿大学の卒業スピーチの時ぐらい。
「卒業スピーチ」の仕事は最初で最後にしたかったので、一生動画が回り続けるように、鬼ほどバズらせてやろうと思って、編集に立ち会いました。

才能やセンスの問題ではなく、物理的な問題で、多くのYouTuberがやっている①の勝負は持続不可能なので、ここには今後も参加するつもりはありません。

西野がやるYouTubeで手をつけるべきは、再生回数などを完全に度外視した②と③です。


②は、僕の場合、作品やライブや『スナック西野』(有料放送)の為にやっています。
聞けば、僕のYouTubeの有料放送の会員数は、あのガーシーさんに続いて、日本第2位だそうです。
このことは、日本人に公表すると、妬み僻みが酷いので、公表するつもりはありません。

まぁ、YouTubeをやるのならば、②をそれなりに押し進めつつ、僕的には③が一番面白いなぁと思っています。


『毎週キングコング』なんて、まさにそれで、(梶原君はYouTuberなので違う考えだと思いますが)僕的には再生回数やチャンネル登録者数なんて本当にどうでもよくて、梶原君やスタッフさんと週に一度会うためにやっています。
「この一週間、どんな感じだった?」といった感じで。

ああいう場所(コミュニケーションツール)があると、やっぱりコンビは健康でいられます。
キングコングの関係が良好だと、(武道館ライブなどを)今後もいくらでも仕掛けられるので、「コンビの健康」というのは、「再生回数で稼ぐ広告費」よりも遥かに価値が高いわけですね。

なので、そっち(相方とのコミュニケーションツールとしてのYouTube)を取りに行く。


③でいうと、「名刺(プレゼン資料)としての動画」というラインもあって、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演の無料公開(@7月3日)なんて、まさにそれ。

7月3日公開する日本公演の動画は、すでに関係者には(鍵付き)を送っていて、ブロードウェイのたくさんの才能を繋いでくれました。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルが、公演の模様を配信したりせずに、YouTubeのアルゴリズムに従って(再生回数を狙って)「◯◯に物申す!」や「◯◯さんのモーニングルーティン」みたいな動画をアップし続けていたら(それをデフォルトにしていたら)、今回のようにブロードウェイの才能が集結することは無かったでしょう。

まぁ、「世界を獲りに行くなら、手をつけるべきは②と③で、①は無視」というスタンスでいいのかなぁと思います。

僕らは往々にして、
皆が追いかけている数字を追いかけ、
その数字を獲得した時に安堵しますが、
定期的に「本来の目的は何だったっけ?」と自問自答した方が良さそうです。

基本的には多くの人間にとって「再生回数」と「チャンネル登録者」は安心材料でしかなく、実際の活動には関係しないと思います。
#僕が足繁く通っている居酒屋満天はYouTubeチャンネルすら持ってません

現場からは以上でーす。

【追伸】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

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このnoteは2022年6月3日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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