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キンコン西野からの警告

このnoteは2020年11月7日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供: さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「キンコン西野からの警告」
というテーマでお話しします。

毎度恒例の近況報告から。
クラファンディング「SILKHAT」内で募集をさせていただいております『西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜』の受講者が4200名を突破しました。

【講演会の参加はコチラから】

昨日もお伝えしましたが、ここでオンライン講演会を開催する旨を毎日アナウンスしている理由には明確な下心があって、毎日アナウンスすれば、毎日、確実に参加者が増えるんです。

これ、あまり知られていませんが、YouTubeなどの「動画メディア」や、ブログやnoteなどの「文章メディア」って、サムネイルやタイトル次第で、閲覧数が大きく変わってきます。

で、ここは人それぞれの考え方があって「コレが正解」ということは無いと思うのですが……僕個人としては、「一人でも多くの人に見られて、広告費を稼ぐ」ということをやっておりませんので、再生回数や記事の閲覧数とかって本当に(ホントに!)どうだっていいんです。

そんなことよりも「期待値コントロール」をキチンとして、期待値を上げすぎず、「皆様が程々に求めているクオリティーに毎日キチンと応えていく」ということを重要視しています。

結果、それが僕の場合は「オンラインサロン」の信用に繋がるので。そっちを取っているわけですね。

なので、サムネイルやタイトルを工夫しようとは思いません。
ただ、それでも、サムネイルやタイトルによって、閲覧数が大きく変わってきます。

そんな中、「音声メディア」は面白いのが、どんなタイトルをつけようが、聴く人の人数が毎日、ほぼ一緒なんです。

Voicyの視聴回数を遡っていくと、
一昨日が2万5000回、
その前が2万5000回、
その前が2万3000回、
その前が2万7000回、
その前が2万3000回、
で、2万7000回が続いて、
2万9000回、3万回…と過去に行くほど増えていきます。

これ、視聴回数が減っているわけではなくて、新しい音声を発表する度に、過去の音声がセットで聴かれるので、過去の音声の視聴回数が増え続けるという仕掛けですね。

ポイントは、基本、どんなタイトルにしようが、視聴回数は2万3000回〜2万5000回スタートだということです。

つまり、音声の場合は、動画よりも文章よりも、「習慣性」がより強く出ていて、言ってしまったら「聴く人が固定されている」んです。
個人的には、これが面白いし、こっちの方が強いなぁと思っています。

ここには、発見があります。

まず、同じ人が聴いているのに、『西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜』の開催をアナウンスすればするほど、毎日、確実に参加者が増えるって……要するに、「昨日は参加しようとは思わなかったけど、今日は思った」という人が、それだけいるということじゃないですか?

つまり、繰り返しアナウンスすることの重要性がここから読み取れる。

これは一つ勉強になりました。

んでもって、ここからが本題です。

聴く人が固定されていたら「世間のニーズがないテーマ」も話すことができるので、話題の幅が広がります。

たとえば、今現在、世間が1ミリも求めていない「織田信長のマーケティング」というテーマで話しても、2万5000人には聴いてもらえるわけで、何が言いたいかというと、挑戦する為には「挑戦できる環境」が必要で、「お客さんが固定されている」というのは明らかに挑戦できる環境なんですね。

「サムネイルやタイトルや企画やゲストによって、閲覧数が変わってくる環境」というのは、構造上、「実は挑戦しづらい」という課題を抱えている。
まぁ、抜け道はあるかもしれませんが。

僕、たぶん、それなりに世の中の流れとインターネットまわりに強い方なので、ここらへんで少しだけ「注意喚起」させていただくと……

今、多くの方が数字を追わなくちゃいけなくなっているじゃないですか?

もちろん、生きていく以上、無視できない問題だとは思いますし、僕もプロですので、場面場面では数字を追いかけ、結果を出します。

ただ気をつけておかなくちゃいけないことが一つあって、「皆が追っている数字を追ってしまうと、皆と同じ形になってしまう」という落とし穴がある。

つまり、ちゃんと気をつけてやっておかないと、ネットのアルゴリズムの奴隷と化した無味無臭の透明人間になってしまって、隣を見れば自分と同じような人がいて、気がつけば自分オリジナルがなくなっていて、プレーンな状態で数字が稼げないから、余計に数字を追わなきゃいけない生活になる。悪循環です。

そろそろ、「あれ、わざわざ努力して透明人間化して、僕は何の為に生きているんだっけ?」と気づく人が増えてきているのが今だと思っていて、最近やたら「村を作りたい」という人(とくにインフルエンサー)増えていないですか?

僕が10年前に言った時なんて、総スカンでしたよ(笑)
本当にヤバイ奴みたいに扱われました。
でも、最近、増えてきましたよね。

オンラインサロンも同じだと思うのですが、あれって本質的な変化で、皆、グーグルの歯車として生きることに疲れたのか、飽きたのか、諦めたのかは知りませんが……とかく、もっと自分らしく生きる為に、自分と同じ価値観・同じルールを持つ人同士で暮らすことを選び始めたんだと思います。

アルゴリズムからの脱却ですね。

で、今、全体的に世の中の流れがそっちに向かっていて、数字を追いかけるのが得意な人や、数式を解く才能みたいなものが、終わり始めている感じです。そういう人が増えちゃったからでしょうね。

なので、「自分の偏愛が出せる環境」というものを早めに探しておいた方がいいかもしれません。

「同じ人が習慣で聴いている」というラジオは、一つ、その性質を持っているなぁというのが僕の見解です。

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今日は「キンコン西野からの警告」について、お話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


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