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陽の目を浴びなかったボツ企画

このnoteは2020年6月19日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

おはようございます。
何度トライしても「赤炙りカルビ、青炙りカルビ、黄炙りカルビ」という早口言葉が言えずに、皆からバカにされた挙げ句、「青炙りカルビなんか世の中に存在しないやん!」という謎の逆ギレをブチかましたキングコング西野です。

 

さて。
最近は「やるコトなすコト、次から次へとヒットさせていく凄いヤツ」みたいな扱いを受けることが多いのですが、勿論そんなことはなくて(※打率は上がっていますが)、「他人はヒットしか覚えていない」というのが真理です。

 
つまり、打席に立っている回数が他の人よりも多いだけの話。
他の人よりヒットの数も多ければ、他の人より空振りの数も多いです。トホホ。。

 
ところで僕は、こうして毎日オンラインサロンの記事を書いていますが、「書くからには、まだ世界の誰も見たことがないモノを書こう」と思うわけです。
「まだ誰も見たことがない面白いことは無いかなぁ~」と四六時中考えているのですが、よくよく考えてみれば、『ボツになった企画』は世間に出回っておりません。
 

当然ですよね。だって「ボツ」になったのだから。
 

『ボツになった企画』とはいえ、そこには思考の痕跡があります。
少しアレンジを加えると別の企画に転用することもあったりします。
 
これを僕の頭の中だけに保管しておくのは勿体ないなぁと思いまして…ちょうど「やるコトなすコト、次から次へとヒットさせていく凄いヤツ」と思われてしまっているタイミングなので、今日は『ボツになった企画』を皆様と共有したいと思います。

「西野も上手くいかないことがある。それでも、めげずに頑張っている」ということが、サロンメンバーの皆様の励みになると嬉しいです。

100年に一度の企画

今年は100年に一度のウイルスが世界中を襲いました。
様々なサービスが大きな打撃を受け、とりわけ、リアル空間での接客を伴うサービスの被害は甚大なものとなりました。
エンターテイメント業界も壊滅的な状況です。

それでも僕らは生き延びなければなりません。

今は、世界中の人達が知恵を絞り、感染対策しつつ営業を再開し始めています。
しかし、感染対策しつつ再開された営業形態のどれもが、通常時よりパワーダウンしたものばかり。

本日3ヶ月半ぶりに営業を再開した『なんばグランド花月』(座席数858席)は、感染対策のため、客席は1・8メートルの間隔を取り、使用座席の上限を「110席」としました。
チケットが完売しても、通常時の8分の1ほどの客入りです。
 
まぁ、こういったところから少しずつ再開していくしかないのですが……とは言うものの、「ウイルスにやられっぱなし」です。

しかし、そこは西野。

「世界は今、100年に一度のウイルスに襲われているけど、同時にこれは『100年に一度しかできないこと』をやるチャンスでもある」

と、相変わらず貧乏根性まる出しです。
この期に及んで「100年に一度のウイルスを利用してやろう」というのです。

というわけで、『100年に一度しかできない企画』を考え始めました。

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