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300年続くエンターテイメントの下準備

このnoteは2020年6月28日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

おはようございます。
『ウォーキングデッド』における「金網」の安心感パンパねぇなぁと思っているキングコング西野です。
 
 
さて。
今日は『300年続くエンターテイメントの下準備』というテーマでお話ししたいと思います。
  
(※長くなるので覚悟してください)

融点を越えた『えんとつ町のプペル』

昨日は、田村P、美術監督の只石さん、マリオネット作家の「オレンジパフェさん」に加え、

オンラインサロンでナンパしたデザイナーの「かんかんサン」と、
こちらもオンラインサロンでナンパしたプロジェクションマッピング担当の「儀間サン」にも参加していただき、
『人形劇団プペル』の第一回会議がありました。

いろんな話をさせていただきましたが、大きなテーマとして「手描き感を残す」があり、「『映像作品』ではなくて、あくまで、『舞台作品』を作るぞ。おー!」という感じで話がまとまりました。
(#説明が凄いヘタクソ)

あとは、「時間が経っても古くならないものを作りましょう」というような話もさせてもらいました。

ところで、この『えんとつ町のプペル』という作品は、ミュージカル、VR、映画、人形劇、スナック、会議室、美術館……と、「一体、何次利用なんだ?」というぐらい、あらゆるジャンルに展開しています。

それを可能にしているのは、『作品の強度』は勿論のこと、『作品の認知度』も忘れてはいけません。
ものすごく当たり前の話ですが、「知らない作品のVR」は誰も観てくれないのです。

作品(サービス)が作者の手を離れ、自走し始めるポイントを僕は「融点(融解点)」と呼んでいますが、『えんとつ町のプペル』が融点を突破していることは間違いありません。

(※【融点】=固体が溶けて液体になる時の温度のこと)

凝固点を迎えない仕掛け

しかし、ここで僕らは考えなければなりません。

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