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『グローバル』と『コミュニティー』の相性

こんばんは。
サロン記事の遅れを猛追し、ついについに追いついたキングコング西野です。
#日付は変わったかもしれないが
#まだ今日と言いきれるだろ

さて。
今日は「『グローバル』と『コミュニティー』の相性」というテーマでお話ししたいと思います。

馴染むつもりなんて毛頭ない


日本を発つ前は、本当にギリギリまで新作歌舞伎(歌舞伎制作の常識)と格闘しており、上手くいっていないところとも、僕の女々しい感情も、サロンメンバーの皆さんには、そのまま正直に共有しようと思って、サロンでは何回にも渡って「歌舞伎制作の現在地」をお届けしてまいりました。

ちなみに、歌舞伎は今、市川海老蔵さんを中心に、稽古がガンガン進められていて、もう、海老蔵ファミリーが新作に臨む覚悟が本当に最高すぎるので、一度、海老蔵さんのインスタグラムを覗いてみてください。
そして、もし良かったら、海老蔵ファミリーに応援コメントを入れてあげてください。

きっと、すごく励みになると思います。
海老蔵さんのことだから、れいかちゃん(ぼたんちゃん)や勸玄君宛てのコメントは、必ず、れいかちゃんや勸玄君に読んで聞かせると思います。
#素敵なパパです

脚本の納品を終えた僕は、歌舞伎を裏でコソコソとバックアップしつつ、今は、アメリカにいます。
こちらに来てみると…というか(今回は)世界のクリエイティブの真ん中に潜り込んでみると、「思い知ったこと」や「見直さなきゃいけないこと」だらけで(本当に!)、毎日メモをとっています。
ローランドさん(@武道館)曰く、「メモするやつは成功しない」なので、ほどほどに(笑)。

とりわけ、このサロンでも何度もお話ししていますが、「コネクション作りにキチンとコストを割く(時間と予算を用意する)」という点に関しては、まだまだ見積もりが甘かったと反省しています。
ちなみに西野の反省時間は1秒で、2秒目には改善に向けて動いておりますので、ご安心ください。

こちらに来ると、自分で気づくことも多いですが、皆さんが親切に色々と教えてくださいます。
英語が話せるわけでもないのに、いつもどうやってコミュニケーションをとっているのか甚だ疑問ではありますが(※酔っ払っている時の西野に訊いとくれ)、とにかく、本当に皆さん親切で(※作品に対するリスペクトも後押ししている。強い作品を持ってて良かった)、「こういう時は、こうするといいよ」と色々と教えてくださいます。

本当に、本当に感謝です。

ただ、ここから黒西野が顔を出しますが(ここから先はナイショです。1年後も公開しないでください)、僕の目的は「アメリカ文化に馴染むこと」ではありません。

黒西野inアメリカ

僕、ニューヨークのカフェで優雅な時間を過ごし、夜は、セレブ達とパーティーをして…みたいなことしたいわけではありません。
その仕事は、ピースの綾部君にお任せします。

僕の目的は「アメリカ文化に馴染むこと」ではなくて、「世界中のエンタメを、クオリティーで圧倒する(ブン殴る)」です。

言葉を選ばずに言うと、「地球で一番面白いモノを作るのは僕だ」を証明することが、僕の目的です。
腹の底は、まるで穏やかではありません(笑)

そういえば昔、「どうして、こんな悪魔みたいなヤツが、兵庫県川西市という“のどかな町”で生まれたんだ?」と武井壮さんが言っていました。

自分で分析する限り、おそらくこれは後天的なもので……日本の皆さんから(10年以上)石を投げられ続けてきた中で育った感情(エネルギー)だと思います。

そう考えると、僕にとっては最高のタイミングでS N S(投石機)が来てくれたなぁと思います。
このへんの話は掘り下げると長くなるので、また今度。

とにかく、目的は「世界で一番になること」です。

その時、彼らのやり方をT T P(徹底的にコピー)しつつも、自分たちなりの「プラス1」の要素を用意しておかないと、彼らと似たような内容になってしまいます。

さて、その『プラス1』は一体、何なのか? 
ディズニーやハリウッドが打てていない手は何なのか?
そこを、ずっと考えているわけですが…今朝のVoicyで話した内容が(自分で話しておきながら)大きなヒントだと思っています。

Voicyをまだ聴かれていない方の為に、ザックリまとめると、「国によって(国の文化によって)、エンタメで売っているモノが微妙に違う」といった内容で…

アメリカ(世界)は「成熟したエンタメ(完成したエンタメ)」を売っていて、
日本は「成長していく姿(完成するまでのストーリー)」を売っていて、
韓国は「成熟」と「成長」の両方を売っている…というもの。

「成熟と成長の両方を売る」は矛盾しているようですが、そうではなくて、「歌やダンス」などの技術は成熟したモノを見せて、「ステージ(活躍する舞台)」が成長していくところを見せる…といった感じ。
活躍する舞台がステップアップしていくストーリー(メンバーの一喜一憂)をキチンを共有して、キチンと売って、キチンと共犯者を育てていく…ということをB T Sなんかはキチンとやっています。

韓国のこのアプローチというのは、「グローバルハイクオリティーのノーコミュニティー」を取りに行くか、「ローカルロークオリティーのコミュニティー」を取りに行くか?の議論に、「グローバルハイクオリティーも、コミュニティーも、取りに行きませんか?」という投げかけであり、メチャクチャ面白いなぁと思います。

実は、僕も、前々から、「グローバルハイクオリティーのノーコミュニティー」を真正面から取りに行ってしまうと、それがどれだけ上手くいったところで、アメリカで活躍している人達と並んで(馴染んで)終わってしまうなぁと思っていて、世界戦であろうと「コミュニティー」は自分の武器として持っておかないといけないと思っていました。

ただ、「世界戦」と「コミュニティー」の相性の悪さも少し気になっていたのですが、実は、今回のクラウドファンディングの反応を見て、少し考えを改めています。

「そうだ。そういえばそうだった」…と。

「誰かを応援する」「応援できている」ということが、自分の人生の活力(支え)になっていることなんて、僕自身、当たり前のようにあります。

昨日、個人的に、石垣島に住む子供達100人にクリスマスプレゼントを贈らせていただいたのですが、見返りなんて本当にいらなくて、僕的には「彼らを具体的に応援することができた」という事実だけで、明日も頑張れるんです。

今日。
TwitterのT Lを見ていると、「あのブロードウェイのデジタルサイネージ広告に応援参加できるなんて感謝しかない」というツイートを見つけて、「ああ、そうか。『挑戦を応援できる』ということが、この方の活力になっているんだなぁ」と思いました。

【ブロードウェイ広告のクラファン↓】

そう考えると、「『世界戦』と『コミュニティー』は相性が良くない」という結論は少し乱暴な気がして、僕らなりの「グローバルハイクオリティーのコミュニティー」を本気で探しに行こうと思いました。

トライ&エラーを繰り返して、そこを確立すれば、もう誰にも負けないと思います。
引き続き頑張ります。

いつも応援してくださってありがとうございます。
応援しがいのある人間になります。

現場からは以上です。

【追伸】
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このnoteは2021年12月22日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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