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【キンコン西野】自費出版の本って、どうやって売っていけばいいの?

このnoteは2021年3月28日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:フライングピザスケートシングことまつおなおき さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

本題に入る前にお知らせをさせてください。

3月31日の18時30分から僕の新作絵本『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』の公正チェック会議を限定生配信します。

「公正チェック」というのは、絵本にのせる文章の最終の手直しですね。

つまり、これを観ちゃったら、発売前に絵本のストーリーが分かっちゃうのですが、べつに構わなくて、むしろ、内容が全て分かった上で、絵本を買うか買わないかを決めていただきたいです。

そんなこんなで「公正チェック」を限定生配信します。

チケットは300円で、視聴にはFacebookアカウントが必要です。
参加される方はオンラインショップ『CHIMNEY TOWN』でチケットをお買い求めください。

よろしくお願いします。

そんなこんなで本題です。

今日は日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に届いたご相談に応えていきたいと思います。

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【Q】ユカさん

おもちゃの図書館と雑貨カフェの複合店舗を経営しています。

年1200円のサブスクか1回300円の利用料でおもちゃレンタルしており、カフェの売上げでおもちゃを増やしていこうとしてますが、なかなか収益が出せずにいます。

そこそこ知名度は出てきたものの切羽詰まって悩んでおります!

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【A】
これは、よくある「オリジナリティーを出そうとしてこねくりまわしすぎ問題」で、ユカさんの中では、ご自身のサービス内容を説明しきったことになっていると思うのですが、おそらく100人中99人が、ユカさんのお仕事内容を理解していないし、「理解する気が失せている」というのが正直なところだと思います。

たとえば…「フルーツバスと美容室BARの複合施設を経営しています」と言われても、何のこっちゃ分からなくないですか?

「なんだよ、フルーツバスって?」と思いませんでしたか?

基本、「人が咀嚼できる情報は一つまで」とした方が良いと思っていて、ビジネスモデルの中に「おもちゃの図書館」を入れた時点で、お客さんの頭の中に「?」が出てきていることを自覚しておかなくちゃいけなくて、それ以上の情報を詰め込んだらダメです。

サービスというのは、「お腹が減ったな。○○を食べに行こう」だとか、「時間が空いたし、○○を観に行こう」といった感じで、お客さんに〝思いついてもらわなくちゃいけなくて〟、サービス内容が理解されないと「○○といえば」に入ってこない。

なので、「何を売っているお店なのか?」をもう少しだけ分かりやすくした方がいいと思います。

応援しています。頑張って。

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【Q】梶本さん

今、絵本作家としてデビューしたのですがほぼ自費出版で出したので今営業に回っている日々です。作品を沢山の方に知って頂くためにはどのように行動していったらいいでしょうか??

幼稚園などで読み聞かせなどはやらせて頂く予定です🤗

ご教授頂けたら嬉しいです✨
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【A】
僕がよくマーケティング(売り方)の話をしているから、ここは誤解されがちなのですが、一番のマーケティングは「作品のクオリティー」であることは間違いです。

自分のことを知らない人に見せても、どこの国に持っていっても、その人達を唸らせるものを作ることが最優先で、「売り方」なんてものは二の次。

おそらく梶本さんは、これまでSNSにご自身のイラストをアップしたことがあると思うのですが、その時、一部界隈でもいいのですが、話題になりましたか?

なっていないのだとしたら、見直さなきゃいけないのは「売り方」じゃなくて、「クオリティー」の方で、お客さんは、素人であろうがプロであろうが同じ商品棚に並べて何を買うかを決めるので、当然、梶本さんのライバルにディズニーの絵本も入ってきています。

まずは、そこに「クオリティー」で勝ってなきゃいけなくて、問題点が売り方にあるとは思わない方がいいです。

ちょっと手厳しい意見になっちゃってますが、立ち止まるなら今で、今のままだと、ここから先のマーケティングに割く時間が全部無駄になってしまうので、アドバイスとしては「まずは世界一のクオリティーの作品を作ってください。売り方はその次です」といったところです。

メチャクチャ応援しています。頑張って。


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【Q】Tokiko

めんどくさがりでも毎日継続できる方法はありますか?
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【A】
シンプルな質問でイイですね(笑)。

「努力と呼べないほどの少量の努力を毎日やること」だと思います。
その対極にあるのは「努力と呼べるほどの努力を2〜3日に一度やること」で、これは絶対に続かない。

「2〜3日に一回やる」というルールは、その都度都度、「今日はやらなくてもいいかな」という誘惑に打ち方なきゃいけないので、エネルギーがメチャクチャ必要です。

ほら、目の前に美味しいハンバーガーを置かれた状態で「断食」をするのって、ツライじゃないですか?

僕はオンラインサロンの記事を毎日2000文字〜3000文字書いているのですが、これが「2〜3日に一度、2000文字〜3000文字書く」だと、絶対に続いていないです。

「書かなくてもいい」という誘惑に勝ち続けるほどのエネルギーは僕にはありません。

「毎日5000文字書く」というのも絶対に続けられません。
キャパをオーバーしちゃっているので。

なので、「努力と呼べないほどの少量の努力を毎日やる」がいいと思います。

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【Q】根間さん

「よしもと南の島パニパニシネマ」の、今後の営業活動をサポートしたいです。

イベントは一過性のもので、また苦労する運営になっては元も子もない。

今後も営業がスムーズにいく基盤を整えて今回の宮古島プペルまつりは成功だと考えています。

今のところ

案①ポスターを貼ってくれるスーパーやコンビニなどをきちんと確約させてリストを館長に渡す

案②公式SNSのフォロワーを増やし、今後もプッシュ営業が島民に届くようにする

①は間違いなく実施します

②はまだ道筋が立ってません。

またほかに良いアイデアはないでしょうか?

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【A】
知らない方の為にご説明させていただきますと、「よしもと南の島パニパニシネマ」というのは『映画 えんとつ町のプペル』を上映してくださった宮古島の映画館です。

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えっと…何をするにしても、立ち上げが一番エネルギーがいると思うんですね。

映画でいうと、作品を認知してもらうのが一番大変。

まったく認知されていない作品を売るのと、認知されている作品を売るのとでは、当然、認知されている作品を売る方が遥かにラクですよね。

「よしもと南の島パニパニシネマ」さんで、僕が少し気になったのは、「認知されている作品」と「認知されていない作品」の扱いが平等というか…聞こえはすごくいいんですけど、経営のことを考えると、それって、すっごく大変だと思うんですね。

ありがちな手ですが、人気作品をもっとしがんだ方がいいと思います。

あの、人気作品って公開を延長するじゃないですか?

あれって、すごく理に適っていて、僕、今回の『映画 えんとつ町のプペル』で勉強したんですけど、映画を観に来る人のほとんどは、「日頃から映画館に来ている人」なんです。

つまり、一番宣伝効果があるのはスーパーやコンビニのポスターでもSNSでもなくて、映画館に貼ってあるポスターや、上映前の予告なんです。「映画館で流れている宣伝をいかに見せるか?」が映画宣伝のポイントになってきます。

なので、常套手段ではありますが、人気作品の公開を引っ張って、そこでお客さんを呼んで、「1日4回上映のうちの一回は新作」みたいな形がベストだと思います。

個人的には「『えんとつ町のプペル』を上映する」と決めてくださったら、また全力で応援させていただきますので、いつでもお声がけください。

それでは、素敵な休日をお過ごしください。

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