ヒットと爆死を要素分解しよう。 byキンコン西野

このnoteは2020年11月21日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:埼玉でヘアサロンを営むほりえひかり さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

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まずは近況報告からさせてください。
2つあります。

一つ目は、先日、高屋保育学園の園児さん165名に絵本『えんとつ町のプペル』をプレゼントさせていただきました。

これは、僕らがずっと続けている「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」という国内外の子供達に絵本をプレゼントするプロジェクトでして、もともと自社で勝手にやっていたことなのですが「僕もやりたい」「私もやりたい」という声が上がって、「それならば」と絵本支援のサブスクを立ち上げたところ、875名の手が挙がったんです。

なので、毎月875冊ペースで国内外の子供達に絵本をプレゼントさせていただいております。

その活動報告は都度都度、「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」のグループページの方で共有させていただいておりますので、子供支援に興味がある方は是非、ご参加ください。

※コチラから↓

二つ目は、この報告が、もう日課となっておりますが……クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集させていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者が6200名を突破しました。

こちらは「今の時代、どうやって人を巻き込んで、どうやってモノを届けていくか?」ということを深掘りしていく講演会となるのですが、この講演会には特典として映画『えんとつ町のプペル』のチケットが付いてきますので、僕の下心を言うと、映画『えんとつ町のプペル』を一人でも多くの方に届ける為の活動なんですね。

なので、こうして毎日告知させていただいております。

そして、受講者は毎日100名ペースで増えているのですが、映画を届ける立場の人間からすると、これは少しだけ、ほんの少しだけ安心材料なんですね。
僕らのような弱小映画は、こういうことを一つずつ積み重ねていかなくちゃいけないんです。

もちろん内容に関しましては、講演会に参加されるの為の講演会にしますので、ご安心ください。


『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』に参加される方は、クラウドファンディング「SILKHT」内のプロジェクトページから検索してみてください。

※コチラから↓

そんなこんなで、今日の本題です。

今日は「ヒットと失敗を要素ごとに分解しよう」というテーマでお話ししたいと思います。

まぁ、タイトルが結論なのですが、僕のサロンではよく「因数分解」という言葉が使われるんですね。

なので、この話をサロンメンバーさんが聞いても、「いやいや知ってるよ」という話かもしれませんが、このラジオは「古い話をする」という趣旨でやっているので、ご了承ください。


たとえば、『えんとつ町のプペル』という絵本がヒットしました。
(僕は「データオタク」なのでちょっと違うのですが……)普通は「次もヒットさせたい」と思いますよね?

それでいいと思います。

その時に、考えなきゃいけないのは「『えんとつ町のプペル』のどの要素がヒットしたのか?」ということです。

『絵本』って一まとめにしちゃってますけど、そこにはいろんな要素・役割が含まれているわけじゃないですか?

「読み物(情報)」としての役割だとか、「親子の読み聞かせ(コミュニケーションツール)」としての役割だとか、場合によっちゃ「インテリア」としての役割だとか。

この中の、どの要素が世間に受け入れられたのかをミリ単位で把握しておかなくちゃいけないですよね。

しかし、結構な方が、こういった「要素分解」をせずに、目の前の問題と向き合っている。
これは、すぐに改めた方がいいです。

たとえば絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開した時に、大半の方が「売り物を無料にするなんてダメだ!」と怒っちゃったわけですが、サービス提供者としてはそれは間違いです。

一歩目に考えなきゃいけないのは「絵本のどの要素を無料にしたのか?」という部分ですね。

それでいうと、絵本『えんとつ町のプペル』の無料公開で無料になったのは「情報」だけなんです。

「親子の読み聞かせ(コミュニケーションツール)」だとか、「インテリア」といった要素は依然有料なんです。
なので、そこが欲しい人は無料公開している絵本を買うわけですね。

……みたいな感じで、僕らは「成功」や「失敗」や「ヒット」や「爆死」を、一つずつ要素分解して、それでもって再現性をコントロールできる身体にしておく必要がある。

宣伝みたいになっちゃいますが、ここを学びたい方は僕のサロンを覗いてみてください。

ほぼ、毎日、この繰り返しなので。ひたすら因数分解・要素分解を繰り返して、「どうやら、原因はコレとコレだな」というのを割り出して、次の打ち手を考えている。

料理とかに近いかもしれないです。
料理が得意な人は、味見をした時に、「何が足りないか?」「何が強すぎるか?」を瞬時に判断されるじゃないですか?

あれって、料理を作る際に要素ごとに足していっているから、ああいった因数分解ができる身体になっているわけで、ああいった能力を自分のお仕事の現場で兼ね備えておいた方がいいと思います。

これはセンスじゃなくて、訓練ですね。
目に見えるもの全てを、要素分解する癖をつける。
「ロングヒットを続ける『赤福餅』は何と何で構成されているのだ?」といった感じで。

で、究極は「ヒットなんて、いつでも再現できる」という身体を手に入れた上で、世間のニーズを大無視した、自分のやりたいことができるといいですよね。

その為には、問題を漠然として捉えてはいけなくて、一にも二にも「要素分解」「因数分解」です。
是非、癖にしてみてください。

すると、「失敗しているプロジェクトに確実に含まれている要素」が見えてくるので。
まずは、その要素を自分のチェレンジから外そうという発想になってくる。

これ、大事ッス。

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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