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セカンドペンギン(一人目のフォロワー)って大事だよね

おはようございます。
鴬谷のラブホテル街をジョギングする唯一の人間・キングコング西野です。

さて。
今日は、今朝のVoicyに引き続き、いよいよ開幕が迫ってまいりましたファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』について、正直にお話ししたいと思います。

「セカンドペンギン(一人目のフォロワー)って大事だよね」という話です。

切り取りハラスメントがあるので、こういう話はオンラインサロンでしかできないんです。

なので、今日の話は1年後もナイショでお願いします。
#本音が書けるオンラインサロンに本当に救われてます
#いつもありがとうございます

改革には痛みが伴う

劇場に舞台セットが建て込まれ、昨日、キャストの皆様も劇場入りを果たし、いよいよ本番セットでの稽古(確認作業)が始まりました。

舞台セットの出来に感動したキャストさんから、「こんな立派なセットでやれる経験なんて無い。嬉しい!」と言われ、プロデューサー陣の苦労も少しは報われたのではないでしょうか。

他方、
そのプロデューサーの安堵の中には、悔しさも混じっていたかもしれません。
「だから言ったじゃん」という。

というのも、プロデューサー陣の資金繰り(※「本読み配信」の販売など)に対して、キャスト&スタッフ全員が最初から前向きだったかというと、実はそんなことなくて、端から見ているだけでも、何度も衝突&説明がありました。

僕は、現在のエンタメ業界で誰よりもその経験をしてきた男なので、よくよく分かるのですが、「アンチの声」なんかよりも(※こんなもんマジで屁でもない)、「守りたくて守りたくてたまらない身内」から理解されないことの方が、よっぽど痛いんです。

今から9年ほど前にクラウドファンディングをやった時は、「クラウドファンディングなどという詐欺には協力できない」と言われ、数名のスタッフさんが僕の元から離れていきました。
#ていうか大半の日本人

数年後に、そのスタッフさん達がクラウドファンディングをヒッソリとやっていたことも知っています。

よく言っている話ですが、クラウドファンディングを大声で批判してしまった手前、そのスタッフさんの周りは「クラウドファンディング反対派」で固められていて、結局、支援が集まらず、ついには廃業に追いやられてしまいました。

守りたくて守りたくてたまらない人に批判され、ついには守りきれなかった…ということを、僕は、これまでに何度も経験してきました。

「守りたい人に差しのべた救いの手を、守りたい人に払われる」という経験は、挑戦の副産物のようなもので、挑戦することを選ぶと必ず付いてきます。

「ミュージカル」に限らず、日本のエンターテイメント業界が抱えているのは、「面白いことをしたいけど、予算がないから面白いことしきれない(あるいは引き算のエンタメしかできない)。だけど、予算の新しい作り方には後ろ向き」です。

大声で「NO」を出す人はあまりいなくて(※超大御所は大声で出すけども)、「全体的になんとなく協力的じゃない」といったもので、予算源の開発に着手した人は、往々にして、その業界で孤立します。

僕の場合、すごく恵まれていたのは、業界どころか、日本中から理解されませんでしたが、それでも、「西野君の言っていること(BBQ型や、プロセス販売)はついていけないけど、西野君が誰よりもエンタメのことを想っていることを知っているから、応援するよ」と大先輩(タモリさんとか、鶴瓶師匠とか、志の輔師匠とか、大吉先生とか)が応援してくれたので、ポキンッと折れることがなかったということ。

改革には必ず痛みが伴います。
その時、もっとも重要なのは、「声を上げた人を孤立させないセカンドペンギン(一人目のフォロワー)」の存在で、いろんな業界を見てきましたが、セカンドペンギンがいない業界から沈んでいっている印象があります。

こうなると「どのような条件を揃えれば、?セカンドペンギンが現れるのか?」という議論になってくるのですが、こればっかりは「セカンドペンギンが現れるまで、ヘソを曲げずに続ける」ぐらいしか僕は知りません。

でも、きっと、そういうものだと思います。

なので、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロデューサーのガスがたまってきたら、イイ感じに話を聞いて、ガス抜き役をやってあげる超絶優しい先輩をやっています。
#西野のことを好きになっていいんだよ

さすがに、今日はスケジュールがギッチギチなので(※今、休憩時間に書いてます)、このへんで。

こんな感じで、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は、試行錯誤と革命と説得を繰り返しながら、まもなく完成します。

お楽しみに!

現場からは以上でーす。

【追伸】
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このnoteは2021年11月12日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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