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会社・プラットフォームのファンの作り方

このnoteは2020年7月11日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

おはようございます。
「野菜食べてて偉い」と言われてブチギレているホリエモンの動画を見てニヤニヤしているキングコング西野です。
#ホリエモンはいつだって本気だぜ

さて。

インターネットによってあらゆる情報・技術が共有され、あらゆる商品の品質が上がり、『商品の品質』だけでは差別化を図りにくくなった今、【機能検索(品質検索)】ではなく、「誰から買うか?」「誰にお金を落とすか?」という【人検索】の競争に入りました。

「顧客」ではなく「ファン」を作ることがメチャクソ重要になってきたわけですね。

これは、「個人」であろうと、「会社」であろうと同じです。
もっと言うと、「プラットフォーム」であろうと同じで、「ファン」を作らない限り、"より便利なプラットフォーム"ができた時に、お客さんが流れてしまいます。

大切なのは、「Aのサービスの方が手数料が高いけど、でも私はAを応援しているから、Aを使いつづける」という感じに持っていくこと。

つまるところブランドですね。
日本人が嫌う言葉で表現すると「宗教」です。

iPhoneとAndroidの機能の違いを明確に言える人はほとんどいませんが、値段は大きく違います。これは「宗教力」の違いです。

日本が安い国になった(おかげで低賃金になり、皆が苦しんでいる)理由の一つに、「宗教を嫌いすぎた」があると僕は見ています。
それは「ブランド創造の否定」を意味します。

生まれた時からある『GUCCI』の値段が高いのは理解できるのですが、たとえば(少し乱暴な喩えですが…)、本日『GUCCI』というブランドが爆誕すると途端に「ボッタクリだー!」と叩き始めるのが日本人です。
本日爆誕した『GUCCI』の商品の購入者を日本人は「搾取されている。ざまぁww」と嘲笑うでしょう。

相手の可能性を潰すことは自分の可能性を潰すことと同義ですので、その結果、日本人は【利益率の低い商品しか売れない身体】になり、自分の首が絞まります。

 
自分達の商品の利益率が低い上に、「便利さ」でもGAFAM(Google、Apple、Facebook、
Amazon、Microsoft)にボロ負けしておりますので、このままだと、いよいよ日本のサービスを利用する理由が無くなります。

長らく企業は「数字は神より正しい」を正義としてやってきましたが、こと日本企業においては、その正義を貫くのは少し難しそうです。

そこで、「企業」と「宗教」の完全分離を辞めて、もう少し"いいところ取り"をして、『ブランド』、そして『ファン』を作っていくことが大事だと思います。
#ていうか日本の未来はソコにしかない

 
というわけで今日は、多くの日本人がサボりにサボってきた『会社・プラットフォームのファンの作り方』というテーマでお話しします。

アイドルグループは何故強いのか?

アイドルグループに所属していたアイドルは、グループ卒業後に途端に一気に失速します。

途端に歌が下手になったわけでも、途端にダンスが下手になったわけでも、途端にブサイクになったわけでも、途端に認知度が落ちたわけでもありません。

つまり、キャラクターの魅力(商品の品質)は落ちてないんです。

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