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あるラインを越えたら、土地にリソースを割いた方がいいよね

おはようございます。
高圧洗浄機の名前は『ケルヒャー』じゃなくて、『バッシャー』の方が絶対にシックリくると思っているキングコング西野です。
#もしくはガイザー

さて。
今日は『あるラインを越えたら、土地にリソースを割いた方がいいよね』というテーマでお話ししたいと思います。

カッコつけて「リソース」とか言っちゃいましたが、日本語で言うと『人』『モノ』『予算』『時間』といった【資源】のことです。

いつも前置きが長いので、今日はいきなり本題に入ります。

『東急プラザ渋谷×映画 えんとつ町のプペル』が好調です!

プロジェクトを新しく立ち上げる話は見映えもして、読みごたえもありますが、大切なのは『運営』です。

運営で下手をこくと、立ち上げに費やした全てが無駄になってしまいます。
んでもって、会社やイベントを立ち上げることは誰でもできますが、会社やイベントを“運営し続けられる人”は一握り。
「立ち上げ」よりも「運営」の方が難易度が高いんですね。

なので、このサロンでも(地味な内容にはなりますが)「立ち上がったプロジェクトを、どう運営していくか?」という部分にも、もう少し光を当てるべきだと思っておりまして……今日は、なんとなくそんな話です。

▼先日、「東急プラザ渋谷」でスタートした『えんとつ町のプペル展』が好評です。

12月4日からスタートした今回の企画の【数字】は以下のとおり。

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12月4日(金)~8日(火)
<スタンプラリー>
●参加者数:1317(今現在)
●全スポット達成者:420(映画チケット残り80)
●6スポット達成者:566(映画グッズがほぼなくなった為、集荷中)
●3スポット達成者:605
※参加者数は総定数の5倍以上で推移
<東急プラザ渋谷売上>
先週と比べて200%以上で推移
<東急プラザ渋谷来場者数>
先週と比べて130%以上で推移
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一言でまとめると「プペルのスタンプラリー人気で、東急プラザ渋谷さんの売り上げが伸びたよ」です。
#スタンプをコンプリートすると映画えんとつ町のプペルのムビチケが貰えるそうです

今回の目的は「(映画の宣伝をしつつ)東急プラザ渋谷さんを勝たせること」なので、「売り上げが伸びた」というのは本当に良い報せです。

こんな話をすると、「ウチもウチも」となってしまうので公表していませんが(なのでナイショね!)……実は、今回の企画は東急プラザ渋谷さんの方からオファーをいただいたのですが、面白いものにする為(お客さんの満足度を獲得する為)には提示された予算では足りませんでした。

というわけで……

株式会社NISHINOの方から、かなりまとまった予算を出させていただきました。

“オファーを受けた側”が予算を出しているわけで、ここだけ切り取るとただのイイ奴になっちゃうのですが、どっこい、「株式会社NISHINOにとっては十分すぎるメリットがある」というのが僕らの判断です。

すっかりお忘れかもしれませんが、今回の挑戦(映画『えんとつ町のプペル』)は、書籍やイベントと規模が全然違ってきます。
「100万人動員しても失敗」というレベルです。

つまり、僕の半径100メートルにいる人達全員に来てもらったところで話にならなくて、『近くの人』は勿論のこと、もっともっと『遠くの人』に届けなきゃいけないんですね。

この『遠くの人』という表現が少し厄介で、今一度、整理した方がいいと思っています。

ネットが繋げてくれる『遠くの人』というのは、厳密に言うと『遠くに住んでいる同じ属性の人』のことです。
属性が違えば、同じアパートに住んでいても、ネットで繋がるには遠すぎるんですね。

それで言うと、映画『えんとつ町のプペル』は、春から始めたプロモーションで、『遠くに住んでいる同じ属性の人』にはリーチし終えたたハズ。
タイムラインに「キンコン西野」が定期的に流れてくる人で、映画『えんとつ町のプペル』のことを知らない人は、もうほとんどいないと思います。

つまり、

これ以上、ネットにリソースを割いても驚くほどの広告効果は期待できません。

ここからリーチしなければいけないのは『違う属性の人(遠くのコミュニティーに在籍している人)』で、その人に見つかる為には『土地』の力を借りるしかないんですね。

それは「本屋さんの平積みコーナー」であり、
それは「商店街」であり、
それは「複合施設」です。

巣鴨や秋葉原といった一部偏りのある地域はありますが、基本的には『土地』の利用者は属性で分けられてはいません。
YOASOBIの熱狂的ファンでも、まもなく本屋さんの店頭に並ぶ僕の新刊『ゴミ人間』『別冊KADOKAWA 【総力特集】西野亮廣』を目にします。

遠くのコミュニティーに属している人にリーチする為には、『土地』には積極的にリソースを割くべきで、コアファンにリーチし終えたこのタイミングで新刊を出すのも、東急プラザ渋谷さんのイベントに予算を持ち出すのも同じ理由です。

同じ理由で、キャンペーンを大々的に展開してくださる道頓堀商店街さんや、吉祥寺商店街さんにも、積極的にリソースを割きます。

このタイミングで『土地』に割くリソースは、広告費としてはお買い得すぎるんです。

東急プラザ渋谷を盛り上げ続ける為に…

大切なのは、僕が逆立ちしたって声を届けることができない「遠くのコミュニティーに属している人」にリーチし続けてくれる東急プラザ渋谷さんを今後も盛り上げ続けることです。

そんな中、どうやらスタンプラリーの景品の『ムビチケ』がまもなく終了するみたいなので、昨日、個人的に東急プラザ渋谷さんに『ムビチケ』を200枚プレゼントさせていただきました。
「スタンプラリーの景品に使ってください」と。
#めっちゃ驚かれました

さすがに、もうお気づきだと思いますが、最近立て続けに開催している『ジョギング大会』の集合&解散場所を「東急プラザ渋谷前」にしているのは、そのまま東急プラザ渋谷さんに流れてもらう為です。

ジョギング大会の解散時間は、東急プラザ渋谷さんの開店時間です。
平日の朝にせっせとジョギング大会を開催している理由は、そんな下心があります。

せっかく『土地』をご提供していただいているのに、このタイミングでの西野のリソース(時間)をSNSに使うなんて時間の無駄遣いでしかないんです。
#広告が重複するだけ

そんなことよりも、人は「人が集まっている場所」に集まるのだから、東急プラザ渋谷さんに“最初の人だかり”を作った方がイイに決まってます。

今朝、東急プラザ渋谷のスタッフさんから随分と御礼を言われましたが、これはどう考えたって自分の宣伝なので、御礼を言われて、モジモジしちゃいました。

昨日、クラウドファンディングのリターンで「会社コンサル」を出しましたが、こちらの売り上げは全額『ムビチケ代』にまわして、東急プラザ渋谷さんに全てプレゼントさせていただきます。

今回は『土地』を押さえないと、合格ラインに届かない勝負なので、ここから映画公開まで、積極的に『土地』にリソースを割いていきます。

物理的に遠くにいる人と、心理的(趣味的)に遠くにいる人をキチンと分けて、それぞれに丁寧にプロモーションをうっていくことが大事っぽいです。

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【※企業様向け】
映画『えんとつ町のプペル』のチケット協賛はコチラから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemTsUULLSQV_DqIoM2FUI48MTprtzLahVsAhNat9A9yuvz8Q/viewform

【追伸②】
「えんとつ町のトイレットペーパー」が完成しました。
お友達のお店の『差し入れ』に是非。
店で必ず使う「消耗品」の差し入れは死ぬほど喜ばれます。

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』
▼オンラインムビチケ(特典付き)の購入はこちら↓

▼上映館はこちら↓

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このnoteは2020年12月9日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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