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マジで一人も見捨てない大作戦!

おはようございます。
今年はコロナの影響でインフルエンザが絶滅状態にあるらしく、「どこの業界も競合とのポジション争いがあるんだなぁ」と思っているキングコング西野です。

さて。
今日は『マジで一人も見捨てない大作戦!』というテーマでお話ししたいと思います。

話の最後には、僕から皆様へ「お願い」があります♥️
#ウフン

ストレスが生まれるキッカケを徹底的に潰す

以前、とある大手企業さんからCM制作の依頼をいただいて、打ち合わせの場を設けていただきました。
西野ときたら、打ち合わせまでの間にその製品を個人的に購入して、毎日使い込む入れ込みよう。
#根は真面目なんです

打ち合わせはZoomでおこなわれたのですが、その席で、「こんなプロモーションはどうでしょうか?」と提案してみたところ、「すみません。上の者と相談しますので…一旦、コチラの音声を切らせていただいてもいいでしょうか?」と言われ、画面の向こう側でクライアントさん達の無音会議が始まります。

僕としては、「その席に上の者がいるのであれば、『難しい理由』も上の者が話せばいいのでは?」と思ったのと、「そもそも、僕のアイデアの第一希望が蹴られて、第二希望が蹴られて、第三希望が採用されたら、それは上の者のアイデアじゃないかな?」という疑問があったので、会議が再開して、クライアントさんから「一旦、持ち帰らせてください」という言葉を頂戴した瞬間に、今回の仕事を降りることを決めました。

スタッフを通じて降りることを正式にお伝えした後、クライアントさんの方から「やっぱり、西野さんがおっしゃっていた案で進めましょう」と声をかけていただきましたが……なんだか、この人達と仕事をしても楽しくなさそうなので、「マジごめん!」と言って、再度お断りさせていただきました。

…この一連のやりとりの中で、僕がストレスを覚えたことは確かで、きっと、同じようなストレスを経験された方(これからされる方)がいらっしゃると思うので、ストレスを生んだ原因を整理しておきます。

原因は以下の二つ。

①低スピード。
②説明不足。

いかにも、大手と仕事をする際にありがちな原因です。
国民が政治に覚えるストレスも、だいたいコレが原因です。

【『低スピード』について】

ここに関しては「低スピードが通用する相手」と「低スピードが通用しない相手」というのが確実に存在するということを僕らは整理・認識しておいた方が良さそうです。

「低スピードが通用する相手」というのは(生々しい話ですが)「仕事が無い人」です。

「仕事がある人」からしてみると、「検討します」という返事は(基本は)論外です。

待たされている間に別の仕事を入れることができて、そっちの仕事の方が大きい場合があるからです。

なので、「仕事がある人」と打ち合わせをする際は必ず意志決定者を同席させておく必要があります。
#これ本当に気をつけた方がいいです

【『説明不足』について】

これは、どこの現場でもよく見られます。
ここもキチンと整理した方がよくて……よくよく見てみると、人は「叶わないコト」に怒っているわけではなくて、「叶わない理由に納得がいっていないから」怒っている場合がほとんどです。

「こうこう…こういう理由で、できないんですよ」という説明に【納得感】があれば、話を聞く側も「なるほど、そういうことか!」となりますが、多くの“リーダーもどき”は、ここの説明を面倒臭がります。

ちなみに、昨日放送の『ダウンタウンDX』で、「僕は確実に不倫をしてしまうから、結婚しないんです」と丁寧に説明させてもらったところ、称賛されました。 
大切なのは【結果】ではなくて、【納得感】なんです。

ただ、説明を受ける側も、『自分の立場』を見誤ってはいけません。
主婦がディズニー本社に「面白い企画書」を送っても、説明はもとより、返事すらありません。

エンタメ業界で何の結果も残していない人間にイチイチ時間を割いていたらキリがないので、そこは「悔しかったら偉くなれ」の世界です。

シビアな話ですが、説明を受けられるのは「対等関係」にある場合に限ります。
政治家と国民は対等関係にあるので、政治家には説明責任が伴います。

そんなことも踏まえて、今日の本題です。
僕にはサロンメンバーの皆様に説明責任があります。

マジで一人も見捨てない大作戦!!

映画『えんとつ町のプペル』の公開が迫っております。
#あと2週間

サロンメンバーの皆さんもいろいろ動いてくださっているみたいで(本当にありがとうございます!)、僕の方にも「ウチの地元で○○をしたいんですけど、どうにかなりませんか?」という連絡があったりします。

中でも、「ウチの地元の映画館でプペルを上映したい!」という声をチョコチョコいただくのですが、結論を先に申し上げますと、「公開から約1ヶ月(ファーストラン)は、無理です」。

ここは、皆さんが東宝さんに説明を求めても返事は返ってこないと思うので、僕から説明させていただきます。

要するに、「マクドナルドのハンバーガーをロッテリアでも販売して、ロッテリアの売り上げに繋げたい!」と言っているようなものなんですね。

それをやっちゃうと、マクドナルドで働いている人達が食いっぱぐれちゃうんです。

マクドナルドが美味しいハンバーガーを開発している理由は、(高い家賃を払っている)店頭で販売して、利益を作って、スタッフを養う為です。

東宝のスタッフさんは、東宝作品を、東宝の映画館(もしくは特別な契約を結んだ映画館)で上映することで食っているので、現在、上映を予定している映画館以外で上映してしまうと、彼が食いっぱぐれてしまいます。

…と聞くと、少しは御理解いただけるかと思います。

ただ、上映されない映画館の近くに住まれている方や、そもそも映画館が無い地域に住まれている方に、映画『えんとつ町のプペル』を届けることを僕は1ミリも諦めていなくて、ファーストラン(最初の1ヵ月ぐらい)が終われば、全国どこでも上映できるように話をまとめてきました。

なので、「頑張って話をまとめたので、ちょっと待っててね」というのが僕からのメッセージです。
必ず届けます。

「一人も見捨てない」というのは義務感ではなく、「一人も見捨てない為にはどうすればいいのかな?」というナゾナゾを解いているような感じで、僕の道楽の一つです。
難易度が高ければ高いほど、興奮します。
なので、一人も見捨てません。

そんなこんなで、今日は皆様に、ご協力いただきたいことがあります。

かなり前のサロン記事で、「視覚障害者さんと聴覚障害者さんにも絶対に届ける!」と宣言した後、裏でゴッリゴリに暗躍し、指定の映画館で、
『視覚障害者用音声ガイド』
『聴覚障害者用日本語字幕』
をご利用頂けるように、話をまとめてきました。
#けっこう頑張ったよ

僕には、その昔、お世話になって、今は病気で目が見えなくなって現場を離れたスタッフさんがいるのですが、彼にも『映画 えんとつ町のプペル』を届けます。

「皆様に協力してもらいたいこと」というのは、まさにこれで、今回の『バリアフリー上映』は、視覚障害者や聴覚障害者の皆様や、そのサポートをされている皆様に知られないと、何の意味もありません。

なので、この記事の最後に『バリアフリー上映』のリンクを貼っておくので、このプロジェクトのことを一人でも多くの方に届けていただけると嬉しいです。

映画館に行くことを諦めていた人達に届くといいな。

ひとつ宜しくお願い致します。
映画公開まで、あと2週間。
やれることは全部やります。

現場からは以上でーす。

西野亮廣(キングコング)

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【※企業様向け】
映画『えんとつ町のプペル』のチケット協賛はコチラから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemTsUULLSQV_DqIoM2FUI48MTprtzLahVsAhNat9A9yuvz8Q/viewform

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』
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▼上映館はこちら↓

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このnoteは2020年12月11日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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