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薄利多売ゲームに参加するな byキンコン西野

このnoteは2020年11月5日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供:映画公開おめでとうございます。いつもサロン内での貴重なアドバイスをありがとうございます。100歳現役美容師を目指す趣味美容師うるま さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

今日は、
「薄利多売ゲームに参加するな」
というテーマでお話しします。


毎度恒例の近況報告からさせてください。

クラウドファンディング『SILKHAT』内で募集させていただいております「西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~」の受講者が現時点で3700名を突破しました。

こちらは、作品・商品・サービスを「いかにして届けるか?」「いかにして人を巻き込むか?」を、僕の実例を元にお話しさせてもらう講演会なのですが、「上級編」とあるので、今さら「クラウドファンディングとは…」「オンラインサロンとは…」みたいな話はしません。

基本、オンラインサロンに投稿した記事を元に、さらに深掘りしていくような内容となっております。

興味がある方は、是非、ご参加ください。

そして、もう一つ。

『えんとつ町のプペル』と『ローソン』さんとのコラボ企画が、いろいろ始まっております。

Loppi限定で、「オリジナルバッグ付きのムビチケ」を販売させていただいたり、ローソン店内のマルチコピー機にて、「オリジナルミニギフトボックス」が作れるペーパークラフト(330円)が登場したりしております。

「オリジナルミニギフトボックスのペーパークラフトとは何ぞや?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

僕もそうだったのですが、昨日、実物を見させていただいたんです。
感想は「めちゃくちゃカワイイ」です(笑)

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伝え方が難しいのですが、完成形は「からあげ君の容器のデラックス版」みたいな感じです。

小物を入れておりたり、小物をプレゼントする時に、めちゃくちゃ合うと思うので、「えんとつ町のプペル ローソン」で検索して、一度、ご確認ください。

そんなこんなで本題です。

今日は「薄利多売ゲームに参加するな」というテーマでお話したいと思います。

踏み込んだ話は、それこそ今度の「西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~」で話させていただきますが……一つ、もう皆が分かっている確かなことは、「ほとんどのサービス提供者は、薄利多売競争に巻き込まれたら、未来はない」ということですね。

そもそも日本においては人口が減っているわけですし、次に、世界規模でサーボスを展開しようと思ったら、やっぱりどこまで言っても「薄利多売」は業界最大手が勝つ競技であることは間違いない。

その中で、どう戦っていくか? 
どう会社を守っていくか?
どう社員を守っていくか?
どうチームを守っていくか?
ということが、チームリーダーには求められている。
ここは絶対に無視できないんですね。

僕も僭越ながら、本当にたくさんのスタッフや、たくさんの方の想いを守る立場にありまして、「さて、どうやって守っていこうかしら?」ということは毎日考えています。

つまり、言い方を変えると、「どう、薄利多売ゲームから脱却しようかしら?」です。

その答えの一つとして、月並みですが「ブランドになる」があると思います。

言ってしまえば、ブランドロゴに価値・信用があれば、「商品の値段を下げる」ということを集客装置にする必要がなくなるので。

で、「ブランド」って、理念そのものなので、ブランド作りは「打ち手を制限する」ということだと思うんですね。

ニーズがあるからといって、なんでもかんでもホイホイやっちゃうと、世間一般との摩擦面がなくなってしまって、無色透明になってしまう。

そんなわけで、たとえば僕の場合だと『えんとつ町のプペル』をブランドにしなきゃいけないわけですが、ここで難しい問題があって、「なんでもかんでもやるのはNGだけれど、名前が広まらないと、その名前は価値を生まない」というパラドックスがありまして、ここをどうしようか?と思ったんですね。

それこそ映画となると、映画公開に合わせて、いろんなグッズや、いろんなコラボ商品が出るわけで、それをイチイチ「それは、やれません。それも、やれません」としてしまうと、そもそも作品が広まらない。

作品の内容とまったくリンクしていなくても、たとえば「えんとつ町のプペル納豆」が出たら、納豆好きには『えんとつ町のプペル』の存在を知ってもらえるわけで、ここが難しい。

「認知を獲得すること」と「理念を守ること」が、ときどき、ぶっかっちゃうんですね。

そこで、僕らは「えんとつ町のプペル」とは別に「CHIMNEY TOWN」というブランドを作りました。

「CHIMNEY TOWN」の商品と、世にある「えんとつ町のプペル」の商品とで、何が違うかというと、「西野亮廣の監修が入っているか、否か」です。

「CHIMNEY TOWN」というロゴが入っている商品に関しましては、ブランドのデザイナーとして「カンカンさん」に入っていただいて、デザインの過程から、逐一チェックさせてもらっています。

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昨日、お話しさせていただきましたが、OWNDAYSさんとのコラボにしたって、どう考えたって長い付き合いになりそうだし、「CHIMNEY TOWN」として関わらせていただいていて、いわゆる映画のワンシーンをコピペしたものではなくて、パッケージの形に合わせて、一つずつ一つずつゼロからデザインさせてもらいました。

允・セサミさんとコラボさせていただいた「えんとつ町の食器用洗剤」にしてもそうです。

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パッケージデザインを仕上げるまで、「ああ、でもない…こうでもない」と、もう何度も何度もやり直して、完成に至りました。

当然、この調子でゼロからやっていると、「CHIMNEY TOWN」で取り扱う商品数は減ってしまうのですが、この作業に積み重ねが、まず間違いなく、2年後あたりから効いてくるだろうなぁと思っています。

「えんとつ町のプペル」の商品と、「えんとつ町のプペル」の商品の中でも、「CHIMNEY TOWN」というロゴが入った商品との間には、そういった違いがあるんです。

ブランド作りというのは、皆さん、他人事じゃないと思うので、「自分のブランドを、どう作り、どう守っていくか?」は是非、一度、考えてみてください。


今日は「薄利多売ゲームに参加するな」について、お話しさせていただきました。

それでは、素敵な1日をお過ごしください。西野亮廣でした。


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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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※オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。興味がある方はコチラ↓



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