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時代の掴み方

おはようございます。
アヒルのボートに乗ってしまうと、乗った本人はアヒル感を感じられない上に、アヒルの後頭部が邪魔で視界が悪くなることが分かったキングコング西野です。
#さては最近アヒルのボートに乗っただろ

さて。
今日は『時代の掴み方』というテーマでお話ししたいと思います。

※今日の記事は個人名が入っているので、一年後も公開しないでください。

冬をどう越すか?


たしか以前、けんすうサンのサロン(https://salon.jp/alu)でも言及されていたと思うのですが、僕のまわりのイケてる経営者(インフルエンサー)が口を揃えて言うことがあります。

それが、

「何が当たるかは分かる。だけど、いつ当たるかが分からない」

です。

彼らが言う「何が当たるかは分かる」はハッタリでもスピリチュアルでも何でもなくて、「本州から陸路で北海道に向かってるんだから、いつかは『青函トンネル』を通るよね」みたいな話で、(北海道に向かうにはその道しかないんだから)状況を整理したら誰でも割り出せる答えだと思います。

ただ、その間には事故渋滞なんかもあったりするので、いつ『青函トンネル』を通るかは分からない。

たしか、尾原和啓さん(https://salon.jp/obara)に「西野さん、会議をするならZoomが便利っすよー。そのうち皆使うと思うので」とオススメされて、ヒッソリと使っていたら、そのうちコロナが来て、大ブレイク。

コロナが落ち着きをみせている今も「会議はZoomで良いよね」となっているので、遅かれ早かれといったところだったのでしょう。

Zoomはまさに「来るのは分かってたけど、こんなに早く来るとは思わなかった案件」です。

今、まわりのお友達連中がこぞって言っているのはコロナが引っ張ってきた「脱成長ノリの終わり」です。

そりゃそうなると思います。

ここで言う『脱成長』は、山口周さん達が唱える「成長のターンから、成熟のターンに入ったから、そのことを踏まえて動いていこうよ」みたいな話じゃなくて、「どうせ頑張っても無駄なんだし…」という(シンプルに努力を放棄する)方です。

ひろゆきサン的なスタンス(※ひろゆきサンはキャラなので別)をとった人達が、結果的に、この1年半で何も生産せず終わって、その間、逆風吹き荒ぶ中「いいから、やれよ」というスタンスをとったホリエモンが、ロケットを飛ばし、和牛の世界進出を果たし、最近はなんかパン屋さんまでヒットさせている。

この一年半の答え合わせが始まった時に、「やっぱ、なんだかんだ言って頑張らないとダメなんじゃね?」と風が吹くことは明らかだと思います。

ビジネスマン的な視点から言うと、「脱成長」を掲げる人間に、「成長」を買っている資本家(大人のオジサン達を含む)がお金を出すはずがなく、この一年半でシンプルにチャンスを逃したと思います。

もっとエグいことを言うと、「脱成長ウェーイ」をやっちゃった人のまわりには、「脱成長コミュニティー」が出来上がってしまっているので、「やっぱり、俺、頑張るわ」とハンドルを切ったときに、仲間内から裏切り者のように扱われて、強烈に足を引っ張られるでしょう。

こればっかりは因果応報というか、自分で作った環境なので仕方ありません。

黒西野的に言うと「論破を目的としたバカと仕事をするヤツがどこの世界にいるんだよ」です。
生産の現場に「論破」は必要ありません。

まもなく、「行動しろ!」という強い言葉が求められるんだろうなぁと思います。
ただ、この一年半近くは、そのような強い言葉は求められません(流行りません)でした。

「頑張っても無駄」を、コロナが量産したからです。

じゃあ、時代に合わせて「行動しろ!」→「頑張っても無駄じゃん」→「行動しろ」と意見をコロコロ変えればいいのかというと、たぶん、そんなことはなくて、やっぱり、ずっとその場にいた人(ずっとそのメッセージを唱え続けていた人)のメッセージしか刺さりません。

もちろん、時代に合わせて軽めのチューニングは必要ですが、大元のスタンスを変えてしまうと、ただ流行りを追っているヤツで、何者にもなれません。

「その場にいる」ということが、すごく重要で、自分に風が吹いていない時(時計の針が合っていない時)は、「仕込みをしておく」が一番良いのかなぁと思います。

『映画 えんとつ町のプペル』をヒットさせた後、あの勢いのまま僕が発信を続けていたら、きっとロクでもないことになっていただろうなぁと今になって思います。
#すぐにアトリエに籠って歌舞伎やミュージカルの制作に入ってよかった

僕が声のボリュームを上げるのは、もうちょっと後だろうなぁと思っています。

そんな感じで、きっと(この先)皆さんの活動にも「売り出すのは今じゃない」はあって、その時期の過ごし方としては、流行りに合わせてスタンスを変えるのではなくて、生活が続けられる程度に売りつつ、「仕込みにあてる」が良いんじゃないかなぁと思うオイラです。
#そんでもって時期がきたら声をあげる

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

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このnoteは2021年11月27日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。


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