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VIP戦略で外せない『ドネーション』

おはようございます。
ついに、『ガッタンゴー』が夢に出てきたキングコング西野です。
#幸せでした
 
さて。
今日は「VIP戦略で外せない『ドネーション』」というテーマでお話ししたいと思います。
昨日がクリエイティブの話だったので、今日は、ゴッリゴリのビジネスのお話しです。
 

VIP席を買う
 

昨日、立川志の輔師匠から御連絡いただいて(※嬉しくて普通のお笑い少年に戻っちゃう!)、『えんとつ町のプペル』のミュージカルと歌舞伎の話になりました。
 
時間を見つけて観に来てくださるそう。
#うれしいなー

市川海老蔵さんもファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を観に来てくださるそうで、どうやら東京キネマ倶楽部(今回のミュージカルの会場)が豪華です。
 
他にも僕のお仕事関係の方から御連絡いただくのですが、僕のお仕事関係の皆様に「関係者席」をご案内してしまうと、関係者席が「西野の関係者」だけで埋まってしまいます。
 
そして、ここから先は内緒にして(※一年後も公開しないで)いただきたいのですが……
 
プロデューサーとしては興行的に一枚でも多くのチケットを「売りたい」ハズで、関係者席が増えすぎてしまうのはツライところ。
 
ですが、西野が「僕の仕事の人を御招待したい」と言ったら、なかなか断りづらいだろうから、自分で「VIP席」を買って、「関係者席」ではなくて、一般発売されている「VIP席」に、僕の仕事関係者をご案内させていただくことにしました。
 
(VIP席)

 
「作・演出」でダダ働きをブチかました後に、数百万円を支払う変態の所業です。
 
しかし、まぁ、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』という作品や、作品を運営するチームの未来のことを考えたら、どう考えても一人でも多くの関係者に観てもらっておいた方が良いわけで、興行に負担がかからないようにするには(むしろ負担を軽減するには)、「西野がVIP席を買って、関係者を招待する」が一番綺麗な落としどころかなぁと思っています。
 

なぜ「ドネーション」が必要なのか?
 

そんなこんなで、稽古が終わって家に帰ってきたら、限定7名の「オンライン勉強会」を開催する日々です。
 
このオンライン勉強会の売り上げを全額、VIP席の購入費に充てているわけですね。
西野の関係者のVIP席が確保できたら、次は、キャストやスタッフが遠慮なく関係者(友達)を呼べるように、そのVIP席分も働いて稼ごうと思います(笑)
#惚れてもいいんだぜ
 
オンライン勉強会で話しているのは、11月8日の『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』(@日本武道館)で話そうと思っている『VIP戦略』について。
 
VIP商品(サービス)の創造には、キチンと作法があって、「ここを踏まえておかないと、VIP向けの商品は作れませんよー」的な話をさせていただいています。
 
その話の流れで(余談として)、「何の為のVIPサービスなのか?」を掘り下げる日があります。
 
当然、「お客さん(中間層)が減っている国において、『数』ではなく『価値』を売ることで、事業を安定させる為」がVIP向けサービスの一つの目的です。
 
ただ、もう1つ、絶対に忘れちゃいけない目的として、「ドネーションをする為」があります。
 
いろんな方とお話ししていると、自身のサービスの中の「ドネーションの設計」が抜け落ちている方が少なくありません。
 
ドネーションは、分かりやすい言葉で言うと、「ギフト」「贈り物」「寄贈」といったところ。
 
意外と「ドネーション」を設計していない方が多いのですが、基本、「VIP向けサービス」と「ドネーション」はセットで考えなくちゃいけません。
 
理由は「VIPはいつかは老いるから」です。
#急にエグい話になるパターン
 
いくらVIPと言えど、足が悪くなってしまうと劇場(店)に足を運べなくなります。
するとVIPがいる前提で設計していたサービスが立ち行かなくなる。
 
それを防ぐには、次のVIPを育てなきゃいけない。
そして、そこにはキチンとコストを支払う必要がある。
 
「子供の頃にプレゼントしてもらったおかげで今がある。今度は僕がプレゼントする番だ」という人を作らなきゃいけないんですね。
 
その為には、VIPから受け取ったお金を自分の財布に入れちゃダメで、運転資金(生活費)だけを頂戴して、残りは「未来のVIP候補」に寄付する必要がある。
 
お金を止めず、キチンと循環させて、そのお金の循環の中に(動線上に)自分のサービス(生活)を置いておくことが、とってもとっても大切です。
 
「VIP向けのサービスを作ったはいいものの、お金をせき止めている人」になると、VIPの老いと共にサービスが寿命をむかえるので、「VIPとドネーション」は2つセットでキチンと押さえておいた方がいいと思いまーす。
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
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このnoteは2021年10月6日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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