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日曜日は仕事の話をお休みして、日記めいたものを書く日

おはようございます。
最近のサロンは、「日曜日は仕事の話をお休みして、日記めいたものを書く日」ということになっちゃってます。
今日も、それです。

この話を表で話すと、「またオヒレハヒレが付いて変なニュースになってしまう」というのと、個人的には、「この手の話題には自分から参加したくない」があるのですが……


さすがに気になっている方もいらっしゃると思うので、(オンラインサロン限定で!)『雨上がり決死隊さんの解散の件』について、思っていることを正直にお話ししようと思います。

……

キングコングは、片方は吉本興業に残り、片方は独立した組なので、雨上がり決死隊さんとは、結構似たような境遇にあります。

ですが、僕らは毎週会っていて(毎週キングコング)、なんなら週に1度の収録をいつもメチャクチャ楽しみにしていて……今夜の放送をご覧いただけると分かりますが、「今度、七輪やろうぜー」という話で盛り上がっています。

まだ絶対にナイショですが、水面下では、キングコングで単独ライブをする話も進んでいます。
#もう会場は押さえました
#絶対に内緒だよ

事務所を独立したからといって僕ら二人の間に距離が生まれたという事はなく、それはきっと、オリエンタルラジオもそう。

中田君と藤森君が、お互いの活動を応援し、お互いの活躍を心から歓迎している場面を、よく見かけます。
#昨日の藤森君のMV最高でしたね

※コチラ↓


それだけに、『雨上がり決死隊解散報告会』を見た時は、「なんで、こんなことになったんだろう?」という気持ちになりました。
「なんとか、ならなかったのかな? 本当になんともならなかったのかな?」と。

一般の方でも、同じように考えた人は多かったのではないでしょうか?
今、「宮迫さんの不義理が原因」というのが世間の総意となっています。

分かります。
それも分かるのですが、だけど、僕はやっぱり、宮迫さんを責めきれません。

「自分が宮迫さんだったら…」と考えた時に、「自分は宮迫さんとは同じ判断をしていない」とは言い切れないからです。

呑んでいた後輩に声をかけられて、後輩の知り合いのパーティーを盛り上げに行って、
そこで金銭を受け取ってしまい、その後、その相手が反社だということが分かった。。

その数年後に、週刊誌に突撃され、「数年前のパーティーで、反社から金を受け取っていましたよね?」と詰め寄られ、咄嗟に「受け取っていない」と返した。

僕は「コソコソと直営業(闇営業)するぐらいなら、クラファンのリターンで出して、堂々と直営業して、手数料を事務所に入れりゃいいじゃん」という考えなので、「パーティーを盛り上げてくれたら○○円あげるよ」という誘いには1ミリも乗りませんが、多くの芸人が(一度は)直営業の経験があったと思います。
#少なくとも若い頃の梶原君は直営業をやってました
#一番の仲間をいとも簡単に売る男

「直営業に関しては僕は1ミリも賛同しません」ということを踏まえた上で…

昨日の飲み会の記憶すら怪しい中、突然やってきた週刊誌の記者に「○年前の飲み会で、反社から金を受け取ってましたよね?」と詰め寄られ、咄嗟に「受け取ってません」と返しちゃうのは……肯定はできませんが、理解はできます。

世間は「嘘をついた」と言うけれど、あの一言目は「用意していた嘘」ではなかった。

その後の宮迫さんの判断は、いちいち間違っています。
そして、そのことがバッシングされていますが、しかし「焦り」がもたらしている判断が多いような気がしていて……解散の引き金となった「YouTubeを始めたタイミング」も、「なんとかしなきゃ!」という気持ちが先行したような気がしています。

「守らなきゃいけない家族がいる中、収入のアテがない」となると、きっと僕も慌ててしまうでしょう。

宮迫さんは今、まるで犯罪者のような扱いを受けていますが、宮迫さんも宮迫さんで、藁にもすがる思いだったのだろうなぁと。

結果的に、そのことが相方や、これまで支えてくれたスタッフを傷つけてしまうことに繋がるのですが、そもそもこの問題の入り口である「後輩の知り合いのパーティーを盛り上げに行った」は、サービス精神がもたらしたものだったんじゃないかなぁと思うと……やっぱり、責めきれません。

僕なら、自分が咄嗟に返してしまった一言によって、これまで築き上げてきたものがガラガラと崩れていく中、冷静な判断ができただろうか?
僕も同じように、それらを守ろうとして、焦り、慌て、間違った手を打っていたのではないだろうか?

何度シミュレーションをしても、「自分は宮迫さんのような判断はしない」とは言い切れないんです。

闇営業問題が炎上しまくっている時に出させていただいた『ダウンタウンなう(本音でハシゴ酒)』で、オンラインサロンの話になり、
ダウンタウンの松本さんから「サロンメンバーに反社の人間は混じってへんやろうな?」と突っ込まれ、

「そんなこと言い出したら、なんばグランド花月のお客さんの中に反社の人間は確実にいますよ」

と返し、笑いが起こりました。

「それをアウトとしたら、コンビニも郵便局も、ガソリンスタンドも、全てのサービスが、営業停止になるでしょ?」と。
それはテレビで放送され、視聴者ひっくるめて「そりゃそうだよね」で片付いたんです。

「たとえ焦っても、宮迫さんのような判断はしない」とは言い切れない自分がいて、
「たった一言添えれば片付いた問題」だったような気もしていて、
「なんとかならなかったのかな…」という気持ちになりました。

そもそも、「構造の問題」もあったじゃないですか。
一般の方がS N Sでタレントに直接アクセスできるようになった時代に、「直営業を受け入れる窓口」がなかった。
それさえあれば防げていたかもしれない事故です。

今回の問題の責任を宮迫さん一人に背負わせるのはあまりにも酷だし、
やっぱり、罪に対しての罰は適量であるべきで、「戦犯を吊し上げて、ハイ、終了!」という片付け方は、ちょっと嫌だなぁというのが僕の感想です。

一方で、

いろんなものを受け止めて、ここで決着をつけて、「もう、前に進もう」と覚悟を決めた『アメトーーク』組は最高にカッコ良かった。
#本当に泣きそうになった

少し形は変わったけれど、引き続き、『アメトーーク』や、蛍原さんや、宮迫さんの背中を追いかけたいと思います。
こらからも、カッコ良くて、面白い先輩でいて欲しいです。

そんなこんなで、僕は、これからカジサックのYouTubeチャンネルを見てきます。
カジサックチャンネル、面白いよね。

素敵な日曜日をお過ごしください。

西野亮廣(キングコング)

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このnoteは2021年8月22日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

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