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コロナについての個人的な話と、役者さんを救う業務連絡

このnoteは2020年4月18日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。

『収束』なのか『終息』なのか、そろそろハッキリしたいキングコング西野です。

昨夜、『求人部』に注意が入って、現在、一旦取り下げております。
こちらに関しては、昨夜のうちに対応させていただいて(べぇ君が頑張ってくれた)、明日には、もっとイイ形で再スタートさせるので、今日一日はお休みさせてください。
ごめーん!!

さてさて……

『新型コロナウイルス』の感染が拡大し、皆が大変な状況にある中、あまり個人的な話はしない方がいいのかなぁと思いつつも、他所で話すようなことでもないので、少しだけお付き合いください。

8年前に『えんとつ町のプペル』というプロジェクトを立ち上げました。
映画公開までを見越した長い長いプロジェクトです。

笑われたり叩かれたりしながら、しこたま努力して、たくさん頭を下げ、ようやく2020年の年末に映画『えんとつ町のプペル』が公開されます。
今年はいわゆる「勝負の年」というやつです。

ところが、そのタイミングで『新型コロナウイルス』が世界を襲いました。
2020年は全ての時間を映画に注ごうと思い、いろんな仕事を畳んで、時間を作ったのですが、どっこい朝から鳴り止まないSOSの声。
僕のLINEは、朝から深夜まで鳴りやみません。

映画『えんとつ町のプペル』の為に、長い年月をかけて手にいれた影響力は今、「人助け」に使われています。

ようやく自分の仕事に取りかかれるのは皆が寝静まった深夜2時。
日中に、自分に充てる時間はありません。
(父ちゃんや母ちゃんって、こんな感じなんだろうなぁ。本当に感謝しかない)

よりによって、100年に一度の感染症が、よりによって勝負の年(映画公開の年)にぶつかり、「これは、何のメッセージなんだろう?」と思いました。

「どうして神様は、こんな試練を与えるんだろう?」と。
「これまで結構頑張ったじゃないか。おとなしくゴールさせてくれよ」と少しだけ思いました。

ただ、ここ2週間ほど、コロナによって苦しめられている人達の救済にあたっていて、この試練は「もっと、まわりの人に目を向けろ」というメッセージなのだと思うようになりました。

ぶっちゃけコロナちゃんが襲来しかったら、僕は、まわりガン無視で映画の制作に集中していたと思います。
「今まで散々痛い目に遭ってきたんだから、今年はイイ思いをさせてもらうよ」といった言い分で。

でも、「そうじゃねぇだろ!」と首根っこを掴まれました。
「お前、普段、誰にエンタメをやらせてもらってんだ? お客さんがいなかったら、お前のエンタメなんて何の価値もねーぞ!」と。

今、朝から晩まで、お客さんのことを考えています(※なんか押し付けがましくてゴメン!)。

「あの人、ちゃんと食えてるかなぁー?」とか、「あの人の店、どうやれば守れるかなぁー?」とか。

お客さんは作り手のそういった想いまで(裏側まで)見透かしているハズで、きっとそれが「作品が愛される条件」で、そう考えると、今回の試練は映画『えんとつ町のプペル』の後押しになっているのだなぁと思います(思うようになりました)。

100年に一度の敵が襲ってきたタイミングが、僕の「働き盛り」に重なったことは本当にラッキーでした。
決して「人助け」に手加減をさず、そこに時間を割いたことが言い訳にならないように、映画も大成功させる。

そんなこんなで、ここからは株式会社NISHINOのスタッフさん達に【業務連絡】です。

昨日、蜷川実花さんから「働きたくても働けない役者さん達の為に、何かできないかなぁ?」という連絡(相談)をいただきました。

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