まだ何者でもない人が落ちる穴 byキンコン西野

このnoteは2020年11月29日のvoicyの音源、『西野亮廣ブログ』の内容をもとに作成したものです。
voicyの提供: こいけたいし さん

どうも。キングコングの西野亮廣です。

お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の運営をしたりしております。

近況報告からさせてください。
二つあります。

まずは毎度お馴染み、クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集させていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者数が7100名を突破しました。

すごく私事なんですけども、映画『えんとつ町のプペル』の公開まで、あと「26日」となった今。
珍しくテレビにも出て、一人でも多くの方に観ていただく為に西へ東へ走りまわっているのですが…どれだけやっても不安が拭えることは無いんですね。

やればやるほど、ダメだった時の傷が大きくなるので、むしろ怖さが増していく。

そんな中、このオンライン講演会には、特典として映画『えんとつ町のプペル』のムビチケが3枚付いていて…ていうか、講演会の参加料がそのままムビチケ3枚分みたいな感じなんですけども、とにかく、こうして毎日告知をすれば、毎日平均100人ペースで講演会の受講者が増えるんです。
つまり、毎日、映画『えんとつ町のプペル』のチケットが300枚届き続けているんです。

映画の規模からすると「300枚」というのは僅かな数字なのかもしれませんが、ただ、この「昨日よりはチョットだけ前に進んでいる」と思えることが精神衛生上メチャクチャ良くて、毎日、ここでオンライン講演会の受講者数を報告することで救われています。

本当にありがとうございます。
メチャクチャ頑張ります。

『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の興味がある方は、クラウドファンディング「SILKHAT」のプロジェクトページから是非、ご参加ください。

(こちら↓)

そして、二つ目。

昨日、東急プラザ渋谷一階にある『Shibuya-san』に行ってまいりました。

ここは元々、観光案内所なのですが、今は『えんとつ町のプペル』仕様になっておりまして、昨日お伝えしたとおり、世界のどこよりも早く映画『えんとつ町のプペル』のエンディング主題歌が聴ける場所となっております。

昨日、午後に現場に行ってみると、会場がメチャクチャ明るくて、鏡を使って光や映像の演出が全部潰れていて、音楽のボリュームもメチャクチャ小さくなっていて……、聞けば、現場のスタッフさんのアドリブで、ちょっと変えちゃってたみたいです。

現場スタッフさんの「良かれと思ってアドリブ」は、結構、「イベントあるある」なので、それを想定できていなかった僕の責任です。

昨日の午前中に来られた皆さま、ごめんなさい。

もちろん、空間演出の全てに意図がありますので、「照明や音響は最初の設定からイジらないでください」とキチンとお伝えしたので、もう大丈夫です。

東急プラザ渋谷では12月4日から本格的に(全フロアで)『えんとつ町のプペル』を展開していきますので、お時間あれば是非、いらしてください。
僕も今日は朝の10時に、東急プラザ渋谷一階にある『Shibuya-san』に顔を出します。

サロンメンバーさんとジョギングをしているので、その帰りに寄ります。

そんなこんなで本題です。

今日は、「まだ何者でもない人が落ちてしまう穴」というテーマでお話しさせていただきたいと思います。

よく言っていることですが、自分自身、毎日、あれやこれやと挑戦を繰り返したり、あと、挑戦する人達を間近で見ていたりすると気づくのが、成功する方法には、あまり再現性がないんですね。

「こうすれば上手くいく」というハウツーはありますが、それがハマる人とハマらない人が現実問題存在する。

一方で、「こうすれば失敗する」は100%です。

高校生であろうと、孫正義さんであろうと、全裸でビジネスコンテストに挑戦したら、100%落ちるんです。
そして捕まります。

ビジネスで成功しようと思ったら、ビジネスアイデア云々の前に、まずは服を着なきゃいけないんですね。

挑戦する人間は、こうした「これをやったら必ず失敗する」というものをリストアップして、まずはそれを排除するところから始めなきゃいけないのですが……多くの人が、何も考えずに挑戦を始めて、皆が落ちる穴に落ちている。

そんなもの、「皆が落ちる穴」をリサーチしていれば、助かったわけじゃないですか?

でも、そういった簡単な作業を一切やらない。落ちてから、「ここに穴があったとは…」「しまった。全裸で出社したらダメだったのか…」みたいなことを言っている(笑)。

なので、今回は「ここ、皆が落ちている落とし穴ですよ」というお話をさせていただきます。

今って、ダイレクトで誰とでも繋がれるじゃないですか?
SNSを使えば、キングコング西野本人に仕事のオファーを出すのって、秋田の中学生でもできるわけです。

実際、僕のところにも、まだ何者でもない人からのオファーが来るんです。

僕はここに関してはメチャクチャ優しいというか、甘いので、そういったオファーに気がついたら、「吉本興業が窓口となっておりますので、まずは、そちらに連絡してみてください」と返信するんですね。

すると、かなりの確率で「かしこまりました。担当者の方の連絡先を教えていただけますでしょうか?」と返ってくる。

あなたがキングコング西野だとして、この人と仕事をしたいと思いますか?

相手は、まだ何者でもないのに、「自分がタライ回しにされるのが嫌だから(面倒くさいから)」という理由で、コチラの時間を奪う人です。

仕事の基本って、「交換」じゃないですか?

「労働」の対価に「お金」があったり、
「労働」の対価に「影響力」があったり、
そこでは何かしらの「交換」がおこなわれている。

まだ何者でもないのに、面倒を避ける人に対してシンプルに思うのは、「お前が捧げるものは何なんだ?」です。

この時点で終わっちゃうんです。

「かしこまりました。担当者の方の連絡先を教えていただけますでしょうか?」という連絡を入れた瞬間に、西野からの連絡は途絶えて、かつ、ブラックリストに入っちゃうので、ここから吉本興業に連絡をしても、もう取り合ってもらえないんです。

ここは、SNSで誰とでも繋がれるようになったからこそ本当に気をつけなきゃいけない部分で、連絡できるからといって、連絡しちゃダメなんです。

ジブリ映画を観に行こうと思った時に、上映時間を知りたくて、宮崎駿さんには連絡しないじゃないですか?

そこは「ググれよ」という話だし、まだファンの方が、「イベントはどこでやってますか?何時からやってますか?」と質問する分には100歩譲ってOKですが……これからビジネスパートナーとなる人がそれをやっちゃダメです。

忘れちゃいけないのが、全てのビジネスマンは「サービス提供者」だということ。

当然、相手目線に立てる人じゃないとビジネスパートナーとして選ばれないんですね。

これを「すみません。うっかりしてました」で済ませてはいけなくて、「うっかり」なんかじゃなくて、本質はもっと奥にある。

つまるところ、サービス提供者としての能力が低いんです。

もっと言うと、優しくないんです。
自分がサボる為に、相手を傷つけちゃっているので。

ここは「ミス」で済ませるのではなくて、人間性に問題があるから、根本から改善された方がいいと思います。
たった、そんなことでチャンスを逃してしまうのは勿体無いじゃないですか。

ここ、本当に多くの人がハマっている落とし穴なので、気をつけてください。

というわけで今日は、「まだ何者でもない人が落ちてしまう穴」というテーマでお話しさせていただきました。


 

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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』

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