「えんとつ町のプペル」は、実現力の勝利でもある。

お久しぶりです。

もうすぐ50歳Pです。

忙しくて、なかなか更新できずにすいません。


「えんとつ町のプペル」興収20億を超えたそうです。

映画業界に関わったことのある身としては、えんとつ町のプペルのマーケティング展開には驚かされることばかりでした。


西野監督が、ティーチインでとにかく多くの映画館を回る。

緊急事態宣言後は、本人が観客と一緒に映画を鑑賞する。

冒頭3分と、エンドロールを無料公開する。ETC。


一つ一つのアイデアのすごさ、じゃないんです。(素晴らしいアイデアもあるのですが)

東宝という日本一のメジャー配給会社の全国公開映画で、こういったある種ゲリラ的な宣伝ができる。

そのすごさ。


多分、今までもプペルに近い試みをやろうとしたプロデューサーは多々いたと思いますし。実際、小さい公開規模の映画で似たような、同じような施策もされたこともあるかと思います。


ただ、古い慣習が残る映画業界の「全国公開規模」の映画で、ああいった施策を次々実現させたことには、本当に頭が下がります。

そこには、信じられないほどの多くの利害関係者の調整が必要なはずで。

今までは、途中で心が折れた人が今までほとんどだったと思います。


プロデューサーを目指す方は、ここに注目して、この映画の展開を見てみてください。

インディのゲリラ映画でない。

映画に限らず、メジャーで何かをやるにはしがらみや、既得権益やよくわからない慣習だらけです。

そこを半歩すすめることがどれほど大変か。


西野さんだからで済ますのでなく、自分ごととして考えさせられる映画マーケティングでした。(今もつづいてますが)










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