7/15 『メランコリック』試写会

銭湯を舞台にしたサスペンス・コメディとかホラーとか、正直「ナニ、それ???」からの好奇心と、既に去年の東京国際映画祭で公開済みで前評判がすこぶる良いので楽しみにしていました。

結果、かなり面白かったです。
銭湯で殺しをすると後片付けに色々メリットがある、というのは凄く説得力ありだし、元来日常の癒しと憩いの場とは真逆な舞台を成立させた時点でまず作品としてのユニークさが際立っていました。

主人公は東大卒、学歴の高さ故に社会生活での挫折感が大きく拗らせコミュ障で、高卒で明るく現実的な性格の凄腕ヒットマンのバイト仲間との関係と心理描写がまたよく描かれていて、また家族や恋人といった周囲との繋がり方の変化も奇想天外な設定に対し、リアリティの強みを与えていて作品としてバランスが良いです。

惜しむらくはヤクザの田中さんの設定。一言でいうと、あの人は他に舎弟がいないのか、ということ。これが最初から最後まで結構気になったなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?