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水無月といえば。

6月も今日で9日目。
京都あたりでは6月に入ると水無月というお菓子が
店頭に並びます。

以前京都に住んでいた時は、この時期は一度は
水無月を買ってお茶を点てて楽しんでいました。

この辺ではあまり見かけないので、時々懐かしく、
梅雨にも関わらず京都に行きたくなってしまいます。

6月といえば夏越の大祓があり、神社では本格的な夏を前に
半年間の穢れを祓う行事が行われます。

丹生都比売神社でも行われますよ。

高野山で6月に行われる行事といえば、宗祖降誕会。
6月15日はお大師さまがお生まれになった日とされていて、
この日はお寺では法会が行われ、街では青葉まつりが行われて
華やいだ感じになります。

しかしコロナのせいで今年の青葉まつりは中止。
法会は行われます。

青葉まつりは前夜祭になぜかねぶたが出ます。
高野山に移り住んだ最初の年は知らなかったのに
いきなり出くわしてかなりびっくり。

でもなかなか趣がありますよ。

翌日の青葉まつり当日は、
午前中は大師教会で宗祖降誕会、
午後は花御堂渡御、稚児行列、踊りの人が練り歩いたり。

まあ、今年はないんですけどね…。

お大師さまのお誕生日がなぜ6月15日かというと、
正確な記録があったわけではありません。
お大師さまは不空三蔵という方を非常に尊敬して
おられました。

不空三蔵とは、真言八祖のお一人で、
中国の西域出身の方。
金剛智三蔵から密教を伝法、訳経僧としても活躍され、
多くの経典を漢訳して密教の定着に貢献されました。

この方が亡くなったのが774年6月15日。
これはお大師さまが生まれたのと同じ年。
お大師さまは不空三蔵の生まれ変わりかもしれないから
6月15日てことにしとこう!ということのようです。

ですが、この付会もあながち的外れでもない感じは
しますね。
お大師さまの才気煥発で大向こうを唸らせる感じは、
なんとなく双子座っぽい気がしますし。

宗祖降誕会では、専修学院や高野山学園の若い僧侶や
僧侶の卵たちが参加していて、若々しい声の声明を
聞くことができます。

通常は誰でも参列することができますが、
今年は密を避けるために入場制限等があるかも知れませんね。

献茶や献花など、常には見られない作法もあって
なかなか興味深い法会です。
花御堂を拝し、お下がりにおまんじゅうか果物を
いただけることもありますよ。

これも今年は分かりませんが…。

例年この日は晴れることが多く、少し暑くなりかけては
いますが、爽やかで気持ちの良い頃合いです。

コロナが落ち着いたら、ぜひ一度お参りにいらしてください。

そして今年6月15日、祥鈴庵ではご縁結びのご祈願を
いたします。

及ばずながらお大師さまとのご縁結びの機会。
よろしかったらどうぞご参加ください。

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