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壇上伽藍をゆっくり巡る。

先日、友人を案内して壇上伽藍をお参りしました。

今回一泊二日で来られたので、奥の院は明日の楽しみにとっておく、
とのことで半日ゆっくり壇上伽藍を巡ることに。

高野山お参りに同道させていただく時には
事前にご希望をお伺いしますけれども。

今回のように時間があると、常には端折っちゃう説明を
じっくりできますし、ゆっくり食事や休憩の時間をとったり
いろんな体感型(笑)のところにもご案内できるので
また違ったお参りになるかと思います。

四度加行の時には、よほどのことがなければ
毎日伽藍参拝の時間があって、集団加行の場合は
全員で列をなして道場から壇上伽藍に赴き、
指定された順番で諸堂を参拝します。

山上ではいろんなスタイルの加行の道場がありますが、
最も大規模なのは専修学院というところ。
これは1年間で真言宗僧侶となり、教学や行法の基礎を学ぶ
男性のみの修行道場です。
女性の道場としては専修学院尼僧部があります。

高野山をお参りしているときに高速で通り過ぎたり
お堂の前でご真言をお唱えしている
鳶色の僧衣をつけた僧侶の集団をご覧になったことが
あったら、彼らがその専修学院の修行者です。

ちなみに、山内を僧衣に如法衣で歩いている人を見かけて
声をかけたり挨拶した時に返礼されなくても
不快に思わないでくださいね。

加行中の修行者は、行中は俗人と目を合わせたり
話したりしてはいけないことになっています。
心の中では返礼して感謝していると思いますので
そう考えていただければ幸いです。

加行の時の諸堂参拝が身についているので、
ついついご案内する時もその順番でお参りする傾向がありますね。

交通ルートにもよりますが、まず中門から入り、
金堂、経蔵、山王院、御社、西塔、孔雀堂、准胝堂、
御影堂、大塔を巡って愛染堂、不動堂から蛇腹道を抜け、
金剛峯寺に行く場合が多いです。

金剛峯寺に先に行った場合はその逆になります。

上のリンク先にも書いてあります通り、この順番で諸堂を
巡るという規則が定められているので、この通り巡ってみるのも
よろしいかと思います。

体感型アトラクション的なものとしては
経蔵を回すというのがあります。

六角の経蔵には回る輪と横木がついていて、
それを押しながら一周すると、経蔵の中にある一切経を
すべて読んだ功徳が積まれる、というもの。

最初は重いので、何人かで一斉に回しておいて
止めないように交代するといいですよ。
これは意外に楽しいので、回していると通りすがりの人が
次々と参加してくることが多いです。

左側の建物が経蔵。
基壇のところの把手がついています。

それぞれのお堂にいろんなエピソードがあって
お話しできることも色々あります。

大河ドラマも今年は鎌倉時代。
時代をテーマに巡ってみるのも面白いかと。
霊宝館は鎌倉時代をテーマにした展示を行ってますし、

北条政子ゆかりの金剛三昧院は今年は土日祝のみですが
多宝塔の特別公開を行っています。


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