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9月の己巳弁天さまのご祈願終了しました。

今回はジンジャーの花がなんだかメインです。
熱帯っぽい甘い香り。
でも茎を折ると生姜の香りなんです。

白い極楽鳥のよう。

今回はいいお花ないかなあと見たとき、
もう断然コレ!みたいな感じで目に飛び込んできましたよ。
何と言ってもゴージャスなこの香り。

今回の弁天さまのご祈願は、いつも通り
除災招福、福徳円満などもお願いしているのですが、
なんというか、非常にパワフル。

朝から雨もようでそれなりに降っていたのですが、
修法が終わったらさらりと晴れ。
また今は曇ってきてこれからは雨らしいです。

祥鈴庵の弁天さまは特に女性の願いを叶えたい、
というご意向があるのですが、
これは別に男性の願いを叶えたくないというわけではないです。

ないのですが、それよりももっともっと
女性であるがゆえの悲しみ、苦しみ、痛み、
そういったものを癒したい、
その心に優しい水を注ぎみずみずしく潤いを与えたい、
そしてその潤いを法界に広げてほしい
ということのようです。

長い歴史の中で女性は常に第二の地位に置かれていました。
たった二種類しかないのですけどね。

みなさんご存知の陰陽のマーク、太極図というものは
陰と陽とがダイナミックに動いているので
あのように勾玉が二つ組み合わされたような形をしています。

宇宙は陰と陽とのバランスと活動によって存在しています。
そして、「陽陰」ではなく「陰陽」と呼び習わすことにも
おそらく意味があります。

世界中の多くの創世神話においては、当初は闇があり
そのあとに光が現れて世界が作られて行きます。

闇は光を生み、光は闇を抱く。
二つの要素はどちらが優れているというのではなく、
双方ともにあることで世界に生命力が生まれます。

女性と男性も和合しあって対等である方が
様々なバランスが整います。

仏教におけるさとりの智慧は、光も闇も超越して
全てが関わりの中でただ活動していることを
観察する智慧。

弁天さまが今日お伝えくださったことは、
特に女性たちに向けて
「女性である自分の中に安らぎ、
 女性である自分の中で満たされてあれ」
ということ。

今日の弁天さまはとてもふくよかで豊かなお姿で
柔らかな衣に包まれてくつろいだご様子で
琵琶のきららかな音を響かせて何より自分が楽しみ、
ジンジャーの花の豪華な香り、美しい形と色を愛でて
甘く芳醇なお酒で唇を潤しておられました。

五感の喜びを十分に味わい、自らの心を
尽きることない水で満たす。

これは肉体の喜びというのではなく、
法悦ともいうべき心から湧き上がるような喜びを
求めてほしいということでもあるようです。

自分が何によって満たされるのか、ということを
五感の喜びを満たしながら考えていただきたいですね。

男性も、ぜひ同じように。
本当は男性の方がこういう喜びから離れがちです。
愛する女性とともに、肉体と精神を超えたところにある
心地よさを探してみてください。

一応言っときますけど、性的なことだけが喜びではない
ということを思い出すと、心はより豊かになると思いますよ。

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