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きちんとこのようにお教えいただき、ありがたい限りです。般若心経読み授け会のご感想その1。

ここのところちょっと暖かい日が続いています。
クリスマス付近の極寒&大雪が嘘のよう。
でも、大体こういう年って2月とか3月頭に
けっこう冷え込んで雪降ったりするんですよね…

とはいえ、雪の高野山はすごく魅力的ではありますよ。


雪の蛇腹道。

般若心経読み授け会のご感想いただきました!
ありがとうございます。

祥鈴庵圓珠さま

こんばんは、○○です。
先程は お忙しい中、お時間を取ってくださり
ありがとうございました。

とても貴重な、身の引き締まるひと時でした。

今までは、その時々で行ったことのある
お寺の勤行を真似ていたので、
きちんとこのようにお教えいただき、
ありがたい限りです。
明日からも、さらに精進してその時間を大切に、
仏様とのご縁も深めていければと思っています。

2022年もあと少しですが、今年は思っていた以上に色々ありました。
それでも、トータルでは良き1年だったと思います。

父方の宗派が真言宗で、私自身 これからも仏教の中では、
真言宗を中心に、さらに学びたいと思っております。

高野山へは7年前に一度行ったきりで
今年は行けずじまいでしたので、
来年は現在、仕事の延長線上にある資格試験の勉強と並行して、
定期的にお参りさせていただきたいと考えています。

今後とも、ご指導 ご鞭撻のほど、
よろしくお願い申し上げます。

こちらこそ、どうぞよろしくお願い申し上げます。

般若心経は覚えている人も多いお経なので
改めてお授けはいらないんじゃないかなー
と思う方も多いような気はします。

まあ、昨今何でもググればある程度は出てくるので
それで事足りるといえば事足りますけれども。

がしかし、密教においては伝授が基本。

厳密にいうと般若心経は密教のお経ではないので
そこまでは必要ないという考え方もできますが、
密教の文脈で般若心経をお唱えしたいという場合は
やはり伝授があった方がいいかなあと思うわけです。

仏教にもいろんな宗派があって、
いろんな考え方のもとでいろんな方法で
勤行や法会や修行が行われます。

その中でこれがいいなと選んで学び始めたのなら、
その宗派のルールに則って勉強を進めていくのは
大事なこと。

特に密教の宗派はそのルールが厳格です。

密教は
「阿闍梨に伝えられてから全てが始まる」
というのがルール。
阿闍梨はその前の阿闍梨から。
その前の阿闍梨はその前の前の阿闍梨から。
その前の前の阿闍梨はその前の前の前の阿闍梨から。
伝えられて受け継がれてきました。

つまり密教って超!先師リスペクトな宗派なのですよ。

ずーーーーっと遡ってくと、お大師さまが途中におられて、
最終的には大日如来に行きつきます。

これは授戒や結縁灌頂を受けたことがある方なら
その時いただいた「血脈」の中を見てみるとわかりますよ。

これは結縁灌頂血脉。この法を誰を通じて
受け継いできたかが書かれています。

大日如来から教えられたことを
そのとおり忠実に次の世代につなげることが
ずっと重視されてきたわけです。

ですので、教えられて受け取ったことを大切に
愚直に続けるというのが密教の学びの王道です。

「学びはまねび」ということもよく言われますが、
「見て真似る」「見て盗む」はNGで、
「教えられたことをその通りにやる」「それを継続する」
という意味での「真似る」が密教では特に重要です。

受け取ったことを積み重ねて、これからも磨きをかけて
行きましょう。

以前にも書きましたけども。

広く浅くよりも狭く深く掘り下げることの方が
実りも多くてレベルアップしやすい、というのは
今回も同じです。

短くて覚えててお唱えする機会も多い般若心経だからこそ
伝授によって受け取って、深めていくことによって
その功徳をさらに大きく豊かに受け取っていただきたいな
と思います。

今度は高野山で学ぶ機会を作れたらいいですねえ…。
考えてみよう。


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