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山はけっこう好きかもしれない。

今日はお大師さまの報恩日。

地蔵会の施主さまには、本日より行っていただくお次第を
お送りしております。
どうぞよろしくおつとめくださいね。

南無大師遍照金剛。

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6月あたりから山岳修行に行く人が増え始めますね。

奈良の大峰山寺は5月3日〜9月23日が戸開け期間中。
やはりこの時期が上りやすいです。

ご存知と思いますが、大峰山寺のある山上ヶ岳は女人禁制です。
女性は来世男性に生まれ変わってからお参りしましょう。

お大師さまは多分滝行とか山岳修行とか楽しんでおられたのでは
ないかというお話を前に書きました。

わたしも少々山岳修行に行ったりするのですけど、
もともとは海付近の生まれ、海で遊ぶのは大好きでしたが
山は別に好きじゃなかったです。

登りは疲れますし。虫もいますしね。
山上はちょっと涼しいですけど、それも別に車で行けばいいじゃん、
と思ってました。

それが毎年のように山に行くようになるとは、
全くもって自分でもどうしちゃったんだろうかと
思わないでもないです。

2年ぐらい前だったかと思いますが、
友人に誘われて愛媛県の石鎚山のお山開き大祭の時期に
石鎚修験の先達さんのツアーに参加しました。

石鎚山も昔は女人禁制のお山でしたが、
今はお山開き大祭の初日の7月1日だけとなりました。
2日以降は女性も登拝することができます。

先達さんのご指示で一週間前から四つ足の動物の肉は食べず、
精進して当日に臨みました。

ちなみに、四つ足は食べないけど
鶏肉と魚はOKの精進は半精進というそうです、
と阿闍梨友が教えてくれました。

石鎚山は鎖場もあるようななかなか険しい行場。
(迂回路もあります)
先達さんたちが前後で挟んで登ってくれて、
要所要所で手助けしたり引き上げたりして
助けてくださいます。

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そのおかげでなんとか無事に登拝し麓まで戻って来て、
最後に登拝前に参拝した神社にもう一度お参りして
下山のご報告をします。

それが終わって、道中手助けしてくれた若い僧侶に
手助けしてくださってありがとうございます、と
お礼を申し上げたところ、
「いつ見ても笑ってましたよね。
 僕たちもそれですごく癒されましたよ!お互いさまです」
とのこと。

あんなにキツかったのに笑ってた?とちょっと意外だったのですが
あとで同行した人たちが送ってくれた写真を見ると
確かに!全部笑っている!

なんということでしょう…

その後も、大峰山も、先日の犬鳴山も、
やっぱり写ってる写真を見ると、笑っています。
…誰が山嫌いだって?

山岳修行は体力的にきついことは確かなのですが、
自然の中にいると一人で歩いていても一人ではないような、
逆に仲間と一緒に歩いていてもたった一人のような、
不思議な感覚になることがあります。

登頂は「征服」ではなく
いろんなことが一つに流れ込んで
結果として頂上まで上がらせてもらった感じがします。

日本の山は霊山。
信仰の対象になっている山も多く、
登れることがもうすでにありがたい、という感覚があります。

神さまのいらっしゃる、あるいは神さまのご神体であるお山に
登ることで神さまと一体化する。
多分そういうものだったのだと思います。

そういうところに上がらせてもらうとき、
喜びとともに上がれていたのだとしたら
それはすごくありがたいことだな、と思います。

もしかしたら、魂が喜んでた、というヤツかしら。

自分も知らない自分の一面を神仏のお山は
見せてくださるのかもしれません。


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毎月24日はお地蔵さまのご縁日。
この日に小さな法要を営み、
生きとし生けるあらゆるものへの祝福
この世界にあるあらゆる諸霊へのご供養
全ての大地から生まれるあらゆるものへの感謝
をお祈りいたします。
お地蔵さまへのお願い受け付けてます。
締め切りは7月20日です。

宗派宗教にかかわらずお申し込みいただけます。

お問い合わせ、お申し込みは下記アドレスまで。
enshu0615*gmail.com (*を@に置き換えてください)

折り返し申し込み要項をお送りします。
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